東北大震災の直後から現地で写真を撮り続ける写真家・石井麻木さんの個展が6月1日、アミュプラザ鹿児島プレミアム館(鹿児島市中央町)とアートギャラリー「New Alternative」(武1)で始まった。
「New Alternative」で始まった石井麻木PHOTO EXHIBITION「15years~あのころ、いま、これから~」
大阪、福島、仙台、東京、名古屋と各地で開催し、大きな反響を呼んだ写真展「3.11からの手紙/音の声」。CDジャケットやアーティスト写真などを手掛ける石井さんが、2011年の震災直後から毎月現地に足を運んで撮り続けてきた写真1000点以上をパネル展示する。会場はプレミアム館1~3階エスカレーター付近と7階タワーレコード鹿児島店前。
初日はウォークインスタジオの野間太一さんをMCに、石井さんを迎えてトークショーが行われ、多くの観覧客が話に耳を傾けた。「東北の現状、現地で鳴らされた音の声を聞いてもらえたら」と話す石井さん。「(現地のことを)知ることしかできないとは思わず、知ることならできると考えて。見え方も変わってくると思う」。「これをきっかけに、それぞれができることを見つけて」と野間さんもコメントを寄せる。
12日には、石井さんも活動を共にする被災地復興支援プロジェクト「東北ライブハウス大作戦」で現地に入って活動する細美武士さん(the HIATUS/monoeyes)とTOSHI-LOWさん(BRAHMAN/OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)による「the LOW-ATUS」のフリーライブを予定。アミュ広場で18時~。観覧無料。
アミュから徒歩5分の場所にある「New Alternative」では、石井さんの個展「15years~あのころ、いま、これから~」もスタート。熊本地震を受けて復興支援のチャリティー展を行うなど、今回の写真展開催にも強い思いを持つ同店のサカグチコウヘイさんは「(タイミングも相まって)当事者意識を持って見てもらうことができるのでは」と期待を寄せる。営業は10時~19時。月曜定休。入場料300円。11日18時からは石井さんの写真家としてのトークショーも予定する。
今月30日まで。