鹿児島の劇団が合同イベント「演劇見本市」-オムニバス形式で演劇披露

鹿児島演劇協議会代表理事でアルムダウンの演出も手掛ける仮屋園さん

鹿児島演劇協議会代表理事でアルムダウンの演出も手掛ける仮屋園さん

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 鹿児島市民文化ホール(鹿児島市与次郎)で7月2日、合同演劇イベント「鹿児島演劇見本市2011」が開催される。主催は鹿児島演劇協議会(照国町、TEL 099-219-7671)。

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 今年で4回目となる同イベント。鹿児島県内の7つの劇団が持ち時間30分の中で演劇を披露する。企画意図について、同会事務局長の丸田真悟さんは「短い公演を多く実施するオムニバス形式にすることで、より多くの劇団を見てもらい、お気に入りの劇団を見つけてもらえたら」と話す。

 鹿児島には現在、10以上の劇団がある。同会代表理事の仮屋園修太さんは「鹿児島には若い劇団が多く伸び代が大きい。演劇見本市などで劇団同士がつながり、切磋琢磨(せっさたくま)していくことで、劇団の個性が確立していくのでは」と話す。「各劇団に固定客はいるが、それだけだとどうしても内輪向けになってくる。複数の劇団が一度に公演することで、別の劇団の演劇を見る機会も生まれ、内輪向けを脱却することにつながる」とも。

 当日は、劇団いぶき、ジャッド会、アクターズファクトリー鹿児島、劇団コスモス、劇団CLOVER、演劇ユニット火曜市、Alm Dawn(アルムダウン)の7劇団が出演。歴史ある正統派の劇団からダンスやアクションを多く取り入れる劇団、実験的な表現を試みる劇団まで、幅広いジャンルの演劇が披露される。

 アルムダウンは劇団LOKE(ロケ)のメンバーと鹿児島高校演劇部のメンバーにより、同イベントのために特別に結成されたユニット。「これまで大人と子どもが交じって作った作品はなかった。劇団ロケだけでは出せない新しいものが生まれれば」と話すのは、同劇団を主宰する迫田茉那さん。「今回は演劇とダンスの融合をテーマに新しい芝居のかたちに挑戦した。笑ってみていただきたい」

 丸田さんは「演劇見本市は誰にでも楽しんでもらえるので、まずは実際に見てもらいたい。劇団の成長と観客は連動しているので、その相乗効果が生まれれば」と期待を寄せる。

 開演は14時。前売り料金は、一般=700円(当日900円)、高校生以下=500円(同700円)。

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