鹿児島市の百貨店「山形屋」（鹿児島市金生町、TEL 099-227-6327）1号館6階大催場で8月11日から、「水森亜土作品展」が開催される。鹿児島では初の開催。

　水森さんは戦後の女性イラストレーターの草分けで、独特の愛らしいイラストで知られる。1970年代にNHKのテレビ番組「たのしいきょうしつ」で透明なアクリルボードに歌いながら両手で同時にイラストを描くパフォーマンスで話題となった。

　山形屋は夏休みに「親子3世代が楽しめる」イベントを企画。時代を経ても、なお古くささを感じさせず、幅広い世代に根強い人気を誇る水森さんの作品に着目した。作品展では、版画約20点、油彩や水彩画等の50点以上を展示予定。作品は販売も行う。

　8月14日14時からは、水森さんの代名詞とも言えるライブパフォーマンスが行われる。大判サイズの画用紙6枚前後に描く予定。作品はその場でオークションにかけられる。入札は1万円からを予定。落札金額は全額、東日本大震災の義援金に充てられる。ライブパフォーマンス終了後は、サイン会を実施。書籍購入客先着50人と作品購入客の全員が参加できる。

　山形屋企画部の中間いづみさんは「40代以上の方には『懐かしさ』を、子どもたちには『かわいらしさ』や『元気』を感じてほしい。色使いが明るく、強烈な個性のある水森さんのイラストが子どもたちの刺激になって元気になってもらいたい。親子の会話の良い材料になれば」と話す。

　開催時間は10時～20時（最終日は17時終了）。8月18日まで。