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鹿児島・純心女子高、「高校生よかアイデアコンテスト」で優秀賞に

優秀賞受賞の写真

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 鹿児島純心女子高校(鹿児島市唐湊4)社会同好会が2月9日、鹿児島国際大学産学官地連携センター(坂之上8)主催の「高校生よかアイデアコンテスト」で優秀賞を受賞し、クラウドファンディングに挑戦している。

コンテストでの発表の様子

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 同コンテストは、高校生に地域の課題を考えるきっかけにしてもらおうと2016年に創設され、今回で3回目。72件の応募の中から一次書類選考を通過した9校14組がアイデアを発表した。

 社会同好会は、調べたことを基にアイデアコンテストなどに応募したり、校内と社会をつなげるイベントを作る活動を行ったりしている。

 コンテストでは、「花屋とタクシー会社が連携した高齢者向け墓参りサービス」を発表。タクシー会社と生花店が連携し、供える花をタクシーに準備したうえで、高齢者を墓まで送迎するサービス。2年ほど前にPBLキャンプ(起業体験プロジェクト)の一環として考案した。生徒の祖母の「足腰が悪きゃなんもできん(悪ければ何もできない)」という言葉からアイデアが生まれたという。高齢者は「準備された状態で行きたい時に墓参りに行くことができる」、タクシー会社は「これまで無かった需要を掘り起こすことができる」、生花店は「需要を見越した仕入れができ、無駄を減らすことができる」などのメリットがあると考える。「笑顔であふれる鹿児島を作っていきたい」という思いを具体化に近づけるためクラウドファンディングへも挑戦している。目標金額は50万円で、5月をテスト運行の目標とし、8月には30人の高齢者の運行完了を目指す。

 同高の末吉勝也教諭は「現在のプロジェクトを実現させ、今後もまた違うプロジェクトに挑み、生徒が社会に出てからクラウドファンディングを活用していくための方法を学んでほしい。本校は伝統的なイメージがあると思うが、先進的な学校へ変わろうとしている。社会貢献を実践的にやりたい子に入学してほしい」と話す。同好会の生徒、桑元理未さんは「プロジェクトを理解してもらうまでには社会の厳しい声もあったが、たくさんの人と会いたくさんの意見をもらったから今がある。プロジェクトを通して鹿児島の高齢者が楽に墓参りに行けるようになるため、クラウドファンディングで協力してほしい」と話す。

 募集期間は4月21日まで。

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