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鹿児島天文館に自家製酵母のハード系パン店「パニス」 旬の野菜入りパンも

パニスの「カンパーニュ」

パニスの「カンパーニュ」

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 鹿児島天文館に自家製酵母を使ったハード系パンを販売する「Panis(パニス)」(鹿児島市西千石町)がオープンして1カ月半がたった。

パニスの野菜入りパン

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 鹿児島生まれだが千葉県で育ち、32歳までサラリーマンをしていたという店主の篠原尚悟さん。「食に関わる仕事で手に職を付けたい」という思いがあり、パン職人の道を選んだという。岡山県や福岡県のパン工房で6年の経験を経て、両親の地元鹿児島で店を持つに至った。

 同店では、カンパーニュなどの表面が硬めのパンを提供している。使う天然酵母は、レーズン種とライ麦から起こしたサワー種。「酵母はどれを使うかで味や香りが違ってくる。レーズン種で甘さやフルーティーな香りを出し、サワー種で酸味を出している。自分が作りたいパンに仕上がる」と篠原さん。

 お薦めは、その2種類の酵母を使った「カンパーニュ」(980円)。「当日はそのままスライスして食べるのがいいが、サンドイッチにも使ってもらえれば」

 篠原さんの父が露地栽培で育てた無農薬野菜入りのパンも提供。旬の野菜を使ったオリジナルのパンには、「からし菜とチーズのエピ」(280円)や「新たまねぎとクリームチーズ」(290円)などがある。「その時収穫できた野菜を生かして作っている。栽培する野菜の種類自体はたくさんあるが、その中からパンに合ったものを選んでいる」とも。

 このほか甘い味のパンでは、ココア生地に2種類のチョコレートを入れた「ショコラ」(250円)や、きなこを練り込んだ生地に北海道産大納言小豆を加えた「きなこ大納言」(520円、以上税別)が人気だという。

 同店では現在、新型コロナウイルス感染予防のために入場制限を行っている。店内入店は2組までとし、1組が出たら次の1組が入る。「感染予防のためもあるが、お客さまにゆっくりと商品を選んでもらいたいこともある。スタッフのマスク着用はもちろん、店内換気にも気を配り、陳列するパンの上には現在、PPフィルムをかぶせている」とも。

 篠原さんは「店名のパニスはラテン語の『パン』に当たり、『糧(かて)』という意味がある。当店では、日々の糧になるような、体に優しいパンを提供していきたい」と思いを込める。

 営業時間は11時~売り切れ次第終了。月曜・火曜定休。

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