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漁業を応援する「かごしまシーフードレスキュー」 第2弾は養殖のブリやカンパチ

「かごしまシーフードレスキュー」第1弾の様子

「かごしまシーフードレスキュー」第1弾の様子

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 鹿児島県内各地の生鮮ストアなどで現在、漁業を応援するプロジェクト「かごしまシーフードレスキュー」が行われている。

鹿児島市中央卸売市場のせり場に並ぶ養殖ブリ

 鹿児島市中央卸売市場魚類市場の関係者で組織する「“いお・かごしま”魚食普及拡大推進協議会」が主体となって実施する販促キャンペーンで、7月25日に始まった。

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 コロナ禍で大都市への出荷や飲食店での消費が減り、苦境に立つ漁業を守るため、漁業者、市場、販売店、行政が一体となり展開している。県内のイオン、Aコープ、生協コープ、タイヨー、ニシムタなど322店が参加。協力店は「かごしまシーフードレスキュー」ののぼりを店頭や売り場に設置する。第1弾は天然魚のアジやシビなどを中心に販売した。オンラインでは魚のプロが教える簡単なレシピも紹介している。

 出荷量は減ったが、「その分、大都市や飲食店で提供されていた高級魚や、これまでスーパーなど小売店で販売される機会の少なかった魚種が店頭で購入できるようになった。これを機に、鹿児島県産のおいしい魚を地元の方々に知ってもらい、食べることで水産業を応援してほしいという思いで始めた」と魚類市場主任で同会事務局の泊和哉さん。

 8月22日に始まった第2弾は、ブリやカンパチなどの養殖魚がテーマ。同県が生産量全国1位の養殖ブリや養殖カンパチもコロナ禍で痛手を負っている。泊さんは「養殖魚は稚魚をいけすに入れて出荷するまで計画的に生育しているが、計画通りの出荷ができなくなった。次の稚魚を入れることができないほか、いけすの中の魚も生育が妨げられ悪循環に陥っている」と話す。「ブリやカンパチは国外でも人気で輸出も盛んに行われていたが、コロナの影響でそれができなくなった。輸出用には大型魚の原料を使った冷凍の形態がほとんどで、鮮魚で流通する国内への販売転用も難しいのが実情。これまで1年で回転していた販売サイクルの長期化も予想され、保管先の確保や保管コストの負担も大きくなっている」とも。

 「養殖物は天然物と比べて味が劣るというイメージを持つ方もいるかもしれないが、鹿児島の養殖魚は餌や育て方にこだわり、品質や味も安定しブランド化されている。特に養殖のブリやカンパチは、市場では天然物の数倍の値段で取引され、海外でも高い評価をもらっている。ぜひ地元で食べていただき、漁業を応援してもらえれば」と呼び掛ける。

 開催は10月中旬まで。