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姶良・重富の自然ふれあい館「なぎさミュージアム」が一新 映像や水槽展示も

館内の様子

館内の様子

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 姶良・重富海岸の「霧島錦江湾国立公園 重富海岸自然ふれあい館 なぎさミュージアム」(姶良市平松)が10月1日、展示内容を一新しリニューアルオープンした。

「なぎさミュージアム」の外観

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 錦江湾(鹿児島湾)や重富干潟にすむ生き物や自然の特徴を紹介し、干潟の生態系や、その役割、大切さを伝える同施設。以前はパネル展示が中心だったが、「国立公園満喫プロジェクト」の一環として、「本格的な展示施設にリニューアルすることとなった」と同館スタッフの樋之口蓉子さん。一新したパネル展示に加え、映像や模型展示、水槽などを取り入れたほか、ロゴマークやサインも変更した。

 中でも目を引くのは、高さ2.2メートル、幅6.7メートルの「錦江湾パノラマビュー」で、同湾の海中を断面として見ることができる。また、新しく映像展示も加わり、「錦江湾ものがたり(クロツラヘラサギ・ウミガメ・イルカ)」「錦江湾海底パノラマ」「錦江湾ビューポイント」「姶良カルデラの成り立ち」の4種、6本を用意する。

 干潟水槽、円筒型の水槽、4角形の水槽など合わせて6つも設置し、干潟の干満を再現するほか、同湾の生物も見られる。各時代の海岸線を並べて比較できる地図、生物の暮らす環境を伝える生態展示、深海魚の模型なども追加した。

 「錦江湾は桜島という有数の活火山と若尊カルデラという海底火山を抱えた、大噴火に由来する火山の海。深海も浅場もあり、黒潮の影響を受けサンゴ群落も見られ、イルカも定住している。都市の前に多様性に富んだ豊かな海がある。その豊かさに気軽に触れてもらえれば」と樋之口さん。

 同館前には重富海岸の干潟が広がる。「干潟で生物を見るなら干潮時がお勧め。マメコブシガニ、ウミニナ、ヒメハゼ、ムギワラムシなど多くの生物がいる。のんびりとピクニックに何度でも訪れてほしい」と呼び掛ける。「長靴があると安心」とも。

 開館時間は9時~17時(夏季は18時まで)。入館無料。火曜休館。駐車場あり。

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