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元着物図案師の浮辺孝治さんが鹿児島で個展 昇龍の勢いでコロナ乗り越えて

浮辺孝治さんの作品「永延の宝珠」(左)と「久遠の龍」(右)

浮辺孝治さんの作品「永延の宝珠」(左)と「久遠の龍」(右)

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 元着物図案師の浮辺孝治(うきべ・こうじ)さんの個展「昇龍展」が12月25日、鹿児島・平之町のギャラリー「art space&shop haru(アートスペース&ショップ ハル)」(鹿児島市平之町)で始まった。

「昇龍展」会場の様子

 テーマは「昇龍の勢いでコロナ禍を乗り越えたい」で、友禅柄や蝶、植物などを全て龍と共に描いた作品約30点を展示している。桜島から飛び出す龍を描いた作品もある。

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 南九州市知覧町出身の浮辺さんは、東京で約5年、手描き京友禅師や着物図案師を務めた。その後鹿児島に戻り約10年、大島紬の図案師を務め、鹿児島県知事賞も受賞している。

 39歳で「鹿児島酒造」の営業職に就職。未経験の分野だったが、同社の焼酎「ちご桜」の販売促進のため歌舞伎をテーマにした手描きのポスター等を制作し、県内の酒屋に配布するなど画力を生かした営業を行った。

 退職後は、龍神をテーマに作品を描いている。浮辺さんの母、浮辺さん、浮辺さんの息子と3代にわたって辰(たつ)年生まれで、龍には「不思議な縁を以前から感じていた」ことや、水墨画風の昇龍を描き始めたのがきっかけだったという。

 同展で「特に注目してほしい作品」は、「邪を寄せ付けない強さ、大事なただ一つを守り抜く龍」を描いた「永遠の宝珠」や、「きらびやかな世界で優雅に力強く生きる龍」を描いた「優しい記憶」など。「コロナによる自粛等の影響で明るく前向きに生きづらい状況がある。力強く上昇する龍に夢や思いを乗せてもらえれば」と浮辺さん。

 営業時間は10時30分~16時。水曜・木曜定休。12月30日~1月7日は休館。1月26日まで。