鹿児島・郡山町の国道328号線沿いに田舎そばを提供する立ち食いそば店「東寿(とうじゅ)」(鹿児島市郡山町)がオープンして2カ月半がたった。
コンセプトは「昔ながらの鹿児島の田舎そば」。そば粉には県内産、国内産を使う。つなぎに入れる自然薯(じねんじょ)も県内産で、「粘りが強くアクが少ないので、そばの風味を引き立てる。麺も柔らかくホクホクの食感になる」と店主の東さん。だしを利尻昆布と宮崎県産シイタケから取るつゆは「丁寧に素材のうま味を引き出すことで甘さを抑え、すっきりとした味わい」とも。
東さんは創業53年の老舗「伊集院立ち喰いそば」本店(伊集院町)を経営する「東商事」(伊集院町)創業者の次男で、「父の味を自身の店でも提供していきたいと思った」ことから、同社を辞め、交通量の多い328号線沿いに昨年11月26日、「東寿」を出店した。
「シンプルで清潔感のある造りにし、ダウンライトで落ち着いた雰囲気を出した」という店内は、可動式のアクリル板を設置した5人用の立位カウンターと座位カウンター6席。
メニューは、自然薯を使った「山かけそば」(800円)や「海老天そば」(900円)などで、トッピングには、月見卵、わかめ(以上50円)、えび天(150円)、肉うどんの具、山芋(以上200円)などを用意する。
東さんは「昔ながらの味を守りつつ、時代に沿った食べやすいそばを提供していくので、ぜひ足を運んでもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は9時~18時。木曜定休。駐車場5台。