鹿児島・名山町に5月17日、立ち食いスタイルのラーメン店「名山屋台 麺屋剛(めんやごう)」(鹿児島市名山町)がオープンした。運営は「さつまうまいもん」(新屋敷町)。
麺屋剛のフランチャイズ1号店となる同店。鹿児島ラーメンで知られる麺屋剛が初めて福岡の屋台をイメージした「博多風ラーメン」を提供する。麺屋剛を運営する「剛一家」(武3)の東郷剛社長と、さつまうまいもんの秋葉重登社長が企画したという。
「当初は本当に屋台を引くつもりだったが、諸事情でかなわなくなり、レトロな名山堀を中心に物件を探した」と田島三来店長。「今の鹿児島のラーメンは値段が800円~1,000円を超え、本来の庶民の食べ物からかけ離れている。もっと気軽に食べてもらえる値段でラーメンを提供したいと考えた」とも。「ラーメン」「こってりラーメン」の2種類があるラーメンはいずれも580円で提供する。
「博多長浜ラーメンのスープは豚の臭みが強く、鹿児島の人向きではないと思う。麺屋剛本店のスープをベースに、背脂の量を調整してあっさりしたスープに仕上げた。麺は提供時間の短縮のため福岡直送の細麺を使っている。注文から提供までの時間は最短で50秒。コロナ対策も兼ね、店での滞在時間を少しでも短くするために立ち食い形式にしたという。
夜はお酒などのドリンク類を加え、つまみ3品が選べる「ちょい飲みセット」(1,000円)も用意。「チャーセージ」「国産手作りまろやか豆腐なめこ添え」などのおつまみも用意し、全て1皿350円で提供する。
田島店長は「地元の方に愛される店にしたい。70年以上の歴史がある名山堀で、昭和レトロな雰囲気に浸りながら、おいしいラーメンを楽しんでもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~14時30分、17時~21時30分。日曜定休。