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鹿児島の「珈琲マルシェ伊太利亜」が30周年 世界で出合った味をメニューに

「珈琲マルシェ伊太利亜」の店内

「珈琲マルシェ伊太利亜」の店内

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 鹿児島・谷山中央のカフェ&ダイニング「珈琲(コーヒー)マルシェ伊太利亜(イタリア)」(鹿児島市谷山中央6)が1月で30周年を迎えた。

店内やキッチンカー

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 店主兼料理人の古市康人さんは1979(昭和54)年、1号店となる「カーササローネ伊太利亜」を加世田に創業。1992(平成4)年に自家焙煎(ばいせん)や石窯を備えた2号店となる同店を谷山にオープンした。その後も「風の丘のフィオレンティーナ」(西別府)、「平川マリーナマルシェ」(平川町)、「加世田けいく」(南さつま市加世田)をオープンしている。

 古市さんは旅が好きで「世界の国々の半分ぐらい」は訪れたという。旅先で出合った味を再現しながら、レシピを考案してきた。「一度食べたものは作れる。味への記憶力はいい」と話す。

 これまでよく注文を受けた「人気」メニューは、「海鮮のパエリア」(1,380円)、「天然エビのサフランドリア」(1,200円)、「天然エビのガーリック焼とローストポークのロコモコSPプレート」(1,680円)、ホタテと小エビのグラタンや自家製パンのサンドイッチがついたレディースセット(1,250円、以上全て税別)など。

 そのほか、インドのスパイスを使ったスープカリーや自家製パンを使ったクラブサンドやバーガー、ステーキやハンバークなどの肉料理、石窯で焼くピザ、16種類のパスタなど数多くのメニューを用意する。

 手作りにこだわり、パン類も全て自家製。「マーガリンを使わないパンの入手が難しいので、自分で作っている」と古市さん。バターや小麦などの原料は国産を使う。店内にはパンの販売コーナーもある。

 2019年11月にはプリウスPHVでけん引するキッチンカー「トーマス」を製作した。プリウスから電源を取り、キッチンカー内の冷蔵庫や調理機器、夏はエアコンを稼働させている。イベントやマルシェに出店し、自家製パンを使ったバーガーやサンドイッチを販売。コロナ禍でイベント数が減っているため、当面は加世田の「カーササローネ」で毎週水曜に出店する。

 30年を振り返り、「この仕事が本当に好きになった。一番のお客さまは働くスタッフ。スタッフが第一、お客さまは第二主義。スタッフの都合に合わせながら続けていきたい」と話す。

 営業時間は8時50分~22時30分。

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