鹿児島を拠点に活動するイラストレーターの作品や仕事例を紹介するフリーペーパー「kagoshima illustrators file(カゴシマ イラストレーターズ ファイル)」の2022年号の配布が3月5日、始まった。
2010(平成22)年に始まった同誌。年1回発行しており、今年で13号目。さつま町のイラストレーター・竹添星児さんが発行人を務め、編集・デザインも手掛ける。「今号は17人を掲載し、近年では掲載者が多い号となった。鹿児島でも若い世代のイラストレーターが増えている印象でうれしい」と竹添さん。
紹介しているイラストレーターは、jorijokoppyさん、mopparaさん、まむねむこさん、尚味さん、ヨシサコツバサさん、CHINATSUさん、清水美希さん、ことうのぞみさん、前田陽子さん、ペケペケさん、KIRI WORKSさん、柴ひかりさん、市川聖奈さん、さくらもちさん、鶴田典子さん、佐伯翼さん、竹添星児さん。
3月5日には鹿児島市名山町のインキュベーション施設「mark MEIZAN(マークメイザン)」で初めて発行記念セミナーを開いた。浜松のデザイナー・宮下ヨシヲさんや、鹿児島のディレクター、デザイナーを招き、ローカルなビジネスでのイラストレーションの可能性や地域のクリエーティブの課題を探ったという。
竹添さんは「特にローカルな制作物では案件ごとのチームづくりや協業が重要。都市部に比べて事業や予算の規模が小さいからこそ、依頼主も含めたデザイナー・コピーライター・イラストレーターらが互いの得意分野を生かしながらフットワーク軽く制作に取り組むことが今後大事になるのでは。目的に応じたテイストのイラストレーターのマッチングに当誌を役立ててほしい」と利用を呼び掛ける。
現在、マークメイザンの1階入り口展示スペースで、同誌の特別展示と配布を行っている。掲載イラストレーターのポートフォリオも閲覧できるほか、発行記念セミナーの様子も動画で上映。展示は3月19日まで。県内のカフェ・コワーキングスペース・ギャラリーなどでも無料配布している。