鹿児島・下田町に6月12日、古民家を改装したバリアフリーの画廊「下田ギャラリー」(鹿児島市下田町)がオープンした。
運営は「福祉生活協同組合むぎのめ」(池之上町)。今年からメンバーに加わった持橋真実さんが「車いすの人でも楽しめるギャラリーを作ろう」と企画したという。2月に準備を始め、同組合のメンバーや地元住民と共に古民家のリノベーションを行った。
建物面積は約80平方メートルで、ギャラリーはそのうちの22平方メートル。段差などを無くした造りで、2カ所ある入り口の1つにはスロープを設置した。展示エリアのほか多目的に使える控え室もあり、「一緒に絵を描くなど、来場者と何かを行える場」と持橋さん。一軒家で庭もあり、緑に囲まれた環境も特徴。イベント使用は1日6,000円~、個展の場合は同2,500円~。
6月12日には初回展示として、鹿児島市在住の画家・古賀星羅さんによる作品展「縁麗(えんれい)」が始まった。古賀さんのこれまでの作品や写真作品、コラボ作品、「縁」をテーマにした新作など35点を展示している。同展は生協コープ玉竜店2階「玉竜協同大学」(池之上町)でも同時開催。7月12日まで。
持橋さんは「障がいのあるなしにかかわらず、垣根を超えて、アートでつながり作りができる場になれば」と期待を込める。
開催時間は10時~16時。火曜・金曜定休。「せきよしの物産館」の駐車場を利用できる。