鹿児島・名山町の「農園食堂 森のかぞく」（鹿児島市名山町）が10月17日、テイクアウト専門店としてリニューアルオープンした。

店内や商品

　経営は有機農業を行う「そのやま農園」（鹿児島市西別府町）。以前は自社農園の有機野菜を使ったランチを提供していたが、今月13日、9年間のレストラン営業を終了、店名を「そのやま農園Deli 森のかぞく」に変え、テイクアウト専門店に刷新した。

　デリコーナーには白い弁当容器を用意し、利用客が好きな総菜を詰める方式としている。容器の持ち込みも歓迎しており、「マイ容器」で利用の場合は50円を値引く。

　総菜には「トウガンと新生姜（しょうが）の豚そぼろあんかけ」「ジャックミート（大豆ミート）の酢豚風」「秋ザケのエスカベッシュ」「こだわり黒豚ハンバーグ」などオリジナル料理のほか、鹿児島の郷土料理「がね」や唐揚げ、コロッケ、玄米おにぎりなど。価格は108円～。「森かぞ弁当」（1,188円）や「農園弁当」（648円）など「レストラン時代から人気」という弁当も用意する。

　以前は同フロア内の少し離れた場所にあったオーガニックショップ「森かぞストア」も新店のレジ前に移動し、同じ店舗内で有機野菜などを販売する。閉店時間も15時から18時に変更、「仕事帰りに立ち寄ってもらいやすくした」と店長の宇都有希さん。

　9月には近隣で働く人などを対象に試食会を行い、「サイズ感や食べやすさ」などの意見を取り入れた。「女性客が多いので、彩りにもこだわった」という。宇都さんは「特に有機野菜を使ったおかずがお薦め。季節で変わる旬の料理を楽しんでもらえれば」と来店を呼びかける。

　営業時間は10時～18時。日曜定休。