通販事業・飲食店経営を手がける「1129(イイニク)」(鹿児島市南林寺町)が2月28日、鹿児島県産黒毛和牛の「3.2センチ厚切り」サーロインステーキのセットを発売した。
「厚切り牛タンやとんかつなど、今、厚切りブームが来ている」と同社社長の大隣佳太さん。「鹿児島の黒毛和牛こそ、厚切りで楽しんでほしい」と同セットを商品化した。
ステーキ肉には、一般に流通している去勢牛(雄)や未経産(雌)ではなく、経産牛(出産経験のある母牛)を使う。経産牛は「サシが少なく、赤身のうまみが高い」ことから、厚切りステーキのような「肉そのものの味が試される商品に適している」という。「うまみを閉じ込めることができる厚みは3センチ以上」で、「3.5センチ以上だと家庭で焼くには厚すぎる」と考え、厚さは3.2センチとした。
セットには特製トング、生ワサビ、ニンニク、バター、坊津の塩、タレを添えるほか、焼くプロセスで「必ず余熱調理をしてほしい」とアルミホイル数枚も添える。写真入りの焼き方マニュアル、動画も用意し、フライパンで焼く方法を提案。「焼く際に最も大切なのは、肉を常温に戻すこと」と大隣さん。常温に戻した上でマニュアル通りに手順を踏めば、「家庭でも厚切り肉を失敗なく焼ける」と言う。
大隣さんは「経産牛のうまみの強さやヘルシーさを伝えながら、黒毛和牛の価値を高めていきたい」と意気込む。今後は牛フィレを使った厚切りステーキも予定する。
価格は、400グラム(1~2人前)=7,200円、500グラム(2~3人前)=9,000円、600グラム(3~4人前)=1万800円。いずれも送料込み(冷蔵便)。同社ECサイトで販売する。