外資系ブランドホテル「シェラトン鹿児島」(鹿児島市高麗町)が5月16日、武之橋電停前の複合施設「キラメキテラス」内にオープンする。
経営は南国殖産(中央町)が100%出資して設立した子会社「南国ホテルズ」、運営はマリオット・インターナショナル(本社=米メリーランド州)。施設は地上19階建てで、延べ床面積2万4000平方メートル。館内には随所に鹿児島の景観と地形をデザインに取り入れ、「ホテル内部と桜島の壮大な景観を一体に感じてほしい」と担当者。ロビーは「鹿児島のリビングルーム」をテーマに緑とウッドを基調に仕上げた。
客室フロアは6~18階。客室は全10タイプ228室。広さ35平方メートルの客室が中心で、キングベッド1台を備えた部屋が100室、ダブルベッド2台が88室。そのうち名称に「桜島」が入っている客室「桜島ルーム」(111室)からは、市街地を流れる甲突川を含めた桜島の景観を一望できる。宿泊料金は時期により変動するが、3万3,800円~(2人1室利用時1室当たり)。
そのほか、スイートルーム「桜島スイート」(73平方メートル)8室、「桜島インペリアルスイート」(109平方メートル)2室、クラブルーム、18階にクラブラウンジ、5階にフィットネスジムやスパ、地下1100メートルからくみ上げた温泉の足湯と大浴場(利用は宿泊者のみ)、2階に宴会場(353平方メートル)、会議室2室、ガーデンチャペルなどを備える。
レストラン&バーは5つを用意。1階のカフェ「&More(アンドモア)」ではパンやクレープを販売し、「ミーティングの行いやすさ」を重視したというテーブル席や個室を備える。4階に朝食会場でもあるビュッフェスタイルのダイニング「Daily Social(デーリーソーシャル)」、19階にはまきで焼き上げるグリルレストラン「Flying Hog Grill(フライングホググリル)」があり、グリルはオープンキッチンになっているため、肉を焼く様子や切り分けて盛り付ける過程を見ることができる。ほか、同フロアには鹿児島焼酎や地元食材を使った料理を提供する居酒屋「Satsumagma(さつまぐま)」、観葉植物やハンギンググリーンをふんだんに飾ったバー「Vivarium(ビバリウム)」も展開する。
戸田猛樹総支配人は「開業に向けスタッフのボルテージも上がっている。シェラトンのコンセプトは、世界の人が集まる場所。幅広いお客さまに利用してもらえれば」と呼びかける。