鹿児島の酒造メーカー・浜田酒造(いちき串木野市)が9月26日、本格麦焼酎の新ブランド「うかぜ」を発売した。
1868(明治元)年に創業し、今年で155周年を迎えた同社。サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)などの影響で芋焼酎以外の分野を強化しており、今年2月には麦焼酎の新ブランド「CHILL GREEN(チルグリーン)」を発売。今回の新ブランドは4つの原酒をブレンドした「新定番麦」と位置づける。
ブランド名の「うかぜ」は鹿児島弁で「大風(おおかぜ)」を意味し、「鹿児島発の定番本格麦焼酎として大きな風を吹かせる」という思いを込めた。ラベルデザインは「4つの原酒の調和」をイメージしている。
原酒は数百種類の中から選んだという。「芳薫」「芳醇」「樽(たる)熟」「淡麗」の4種があり、「1%単位」というブレンド法を音楽の4重奏にたとえて「カルテットブレンド」と名付けた。「すっきりとした味わいの中にも、ビスケットやパンを思わせる甘芳ばしさと麦本来の味わいを感じる酒質を実現した」(同社)という。
浜田光太郎取締役は「当社は麦焼酎の商品開発も50年以上行ってきた。そのノウハウを注いでいる。個性豊かな原酒のブレンドから生まれる甘芳しさを、ぜひ一度味わってもらえれば」と呼びかける。
希望小売価格は、1800ミリリットル瓶=2,195円、900ミリリットル瓶=1,166円。