地域交流センター「La Plus(ラプラス)」(鹿児島市谷山中央)が12月2日、JR谷山駅近くにグランドオープンする。
経営は社会福祉法人「慶生会」(下福元町)。同法人は「これまでは福祉と介護に特化してきたが、福祉はもちろん、谷山に住む地域の人々を盛り上げ、素晴らしい地域にしていきたい」という思いから、「ふくし」と「よかまち(地域サービス)」の2つのコンセプトを併せた施設の開業を進めている。10月1日、同施設に6つの福祉事業を展開する「ふくし」エリアを先行オープンしていた。
施設は再開発が進む谷山駅周辺の永田川沿いに位置し、14階建て。同法人の福祉事業所としては8施設目。延べ床面積は約1万1000平方メートル。うち福祉事業所は2000平方メートル。
「ふくし」分野は、生活介護「アオラ」、放課後等デイサービス「トラム」、障害者グループホーム「パソ・ホームケア谷山館 トラム」「パソ・ホームケア谷山館 居宅介護事業」、児童発達支援センター・相談支援事業「リコ」、就労継続支援B型「とんぼ」を展開。「複合的機能を持たせトータルでサポートできる体制を1つの施設で行えるように工夫した」と同法人本部・事務局の川窪慶太さん。「ライフレスキュー」「地域のよろず相談室」も新設したほか、来年4月には小規模保育施設のオープンも予定する。
12月2日の正式開業では、「よかまち」のコンセプトの下、ベーカリー「A PLUS!」、クラフトビール醸造所「MAGMA BREWING」、ビアバル「Beer Bar Yokabito」、子どもの遊び場「KIDS BASE HIMITSUBA」、ブックラウンジ「BUTTERFLY BOOKS」、子ども図書室「BOOKWORM」、温泉施設「谷山温泉えびす湯」、トレーニングジム、テニスコートなどもオープンする。
同センターは障がい者や高齢者に働く場を提供している施設でもあることから、現在12月のオープンに向けて働きたい人も募集している。
川窪さんは「人口減少や少子高齢化など大きな時代の変化がある中で、人が集う場所を作り、ここから谷山が活気ある地域となるよう発展させていきたい」と意気込む。
営業時間は7時~22時。各店で営業時間を設ける。