7月4日に生まれたレッサーパンダ(レッドパンダ)の雄の赤ちゃんの命名式が11月27日、鹿児島・平川動物公園(鹿児島市平川町、TEL 099-261-2326)で行われた。
赤ちゃんの名前は「シュンペイ」。父親である「瞬瞬(シュンシュン)」と平川動物公園の「平」から名付けられた。名付け親となった池宮ひなたさん(宇宿小学校1年生)が壇上に上がり、名前を発表すると会場からは拍手が起こった。
自宅では子犬を飼っており、もともと動物が大好きなひなたさん。動物園から連絡があり本人に伝えると、「跳び跳ねて喜んでいた」とお母さん。「名前はおばあちゃんと考えた。かわいくなってほしい」と笑顔を見せた。
シュンペイの母親「風美」は、直立することで有名になった千葉市動物公園の「風太」の娘。鹿児島に行く際は盛大にお別れ会が開かれ、鹿児島に来てからも関東から「追っかけ」が撮影に来るなど、まるでアイドルのようだったという。父親の「瞬瞬」は多臓器不全で11月16日に死亡した。「まだ4歳という若さでの別れには驚くばかりで残念でならない。当園での(レッサーパンダの)繁殖は初なので、シュンペイは元気に育って立派なお父さんになってほしい」と副担当の峯下和久さん。
レッサーパンダの主食はササの葉や果物などで、シュンペイももう親と同じ物を食べており、体の大きさも親とあまり変わらない。見分ける方法の一つとして「尻尾のしま模様がはっきりしているのが母親、目立たないのがシュンペイ」と峯下さん。シュンペイは母親の後をついてまわり木に登るなど来園者の目を楽しませている。
開園時間は9時~17時。入場料は、大人=500円、小人=100円。