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鹿児島で「学校をつくろう」上映会-池上リョヲマさん、神山監督が舞台あいさつ

映画「学校をつくろう」が鹿児島県歴史資料センター黎明館で12月18日に上映される。

映画「学校をつくろう」が鹿児島県歴史資料センター黎明館で12月18日に上映される。

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 明治から大正にかけて、日本経済・財政の基礎を築いた鹿児島が生んだ偉人・田尻稲次郎らを描いた映画「学校をつくろう」が12月18日、鹿児島市の鹿児島県歴史資料センター黎明館(鹿児島市城山町、TEL 099-222-5100)で上映される。

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 同作品は、志茂田景樹さんの小説「蒼翼の獅子たち」が原作。明治維新の動乱期にアメリカに留学した青年4人が苦心惨憺(さんたん)の末、専門的な経済や法律の知識を日本語で教授する日本初の高等教育機関「専修学校」(現在の専修大学)を創立した。その「熱き思い」で夢を実現し、「教育」で時代を切り開いた若者たちの青春物語。

 主人公の一人、田尻稲次郎(1850~1923)は薩摩藩士の子として生まれた。留学後、大蔵官僚として松方正義、大隈重信らを補佐し、日本の財政・金融制度の確立に尽力。会計検査院長、東京市長なども歴任した。専修学校の創立に携わるなど、教育者としても多くの功績を残している。

 黎明館学芸課長の徳永和喜さんは「その清廉潔白(せいれんけっぱく)な人柄や、向学心に満ちた生涯をゆかりの地である鹿児島の人たちにもっと知ってもらえたら」と話す。 

 上映は、11月22日から黎明館で開催されている企画展「日本の財政学を築いた薩摩藩士~専修大学創立者・田尻稲次郎の生涯~」の関連イベントとして行う。企画展では、新たな「知の発信」として、鹿児島が生んだ知られざる郷土の偉人・田尻稲次郎の生涯を約100点の資料で分かりやすく紹介する。

 18日11時からは「学校をつくろう」を上映し、田尻役の俳優・池上リョヲマさんと監督の神山征二郎さんらが舞台あいさつを行う。ギャラリートーク(13時20分~)、専修大学の青木美智雄さん、永江雅和さんらによるシンポジウム(14時~)も予定。

 開館時間は9時~18時(月曜と12月31~1月2日は休館)。常設展示観覧料は、一般=300円、高・大生=190円、小・中生=120円。関連行事のみの場合は無料。企画展は1月9日まで。

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