鹿児島の尚古集成館(鹿児島市吉野町、TEL 099-247-1551)で現在、「島津家伝来 人形とひな道具展」が開催されている。
主催は九州のひなまつり広域振興協議会で、「2011ひなの国 九州」と題し、九州の12の地域で開催されているもの。
同館では、島津家伝来の御所人形や有職雛(ゆうそくびな)、鹿児島県指定有形文化財であるひな道具(99種407点)などが展示されている。
ひな道具は1792年、5代将軍徳川綱吉の養女「竹姫」が島津家22代将軍島津継豊(つぐとよ)のもとに輿入れの際、嫁入り道具として持参したと伝わるもの。七宝繋平蒔絵(しっぽうつなぎひらまきえ)と呼ばれ、徳川家の三ツ葉葵紋と島津家の牡丹紋が描かれている。
同館学芸員主任の前村智子さんは「高い技術で作られた展示品から大名の生活を垣間見ていただければ」と話す。
開館時間は8時30分~17時30分。入館料は、大人=1,000円、小・中学生=500円(隣接の仙巌園と共通)。4月21日まで。仙巌園受付に東日本大震災の義援金箱を設置している。