鹿児島・天文館の空き店舗(はいから通り、大野屋ビル1階)を活用し、3月20日から天文館周辺の昔の写真をパネルで紹介している。主催は鹿児島市中央地区商店街振興組合連合会のA委員会。
昨年から写真の募集を呼び掛け、今回で2回目の開催。前回は空き店舗を利用して絵画展を開いた。「あなたの思い出を街のみんなの思い出に」を合言葉に、埋もれてしまいがちな個人所有の資料や写真を共有することで、当時の街並みやそこで生きる人々の表情などを歴史的財産とし、多くの人の目に触れるきっかけをつくるのが狙い。
呼び掛けで戦前の頃からの写真約500枚が集まり、うち200~300枚をパネル展示。広さ40坪ほどのスペースに、天文館の11の通りとその周辺の地域の写真が並ぶ。展示できない分はプロジェクターで投影する。
委員会の一人で「天文館うなぎの末よし」の奥山直博社長は「それぞれの年代の写真にそれぞれの思い出がある。天文館にはストーリーがあり物語は続いていく。そういう思いで『天文館物語』と付けた。風景画ではなく街の『人』が多く映っているので、当時の生活臭なども感じていただければ」と来場を呼び掛ける。
今月25日まで。