5月に鹿児島・天文館にオープンする「天文館シネマパラダイス」を核とした商業施設ビル「LAZO(ラソ)表参道」(鹿児島市東千石町)の会見が3月30日に行われ、テナントフロアとシネマフロアの概要が発表された。
ビルの延べ床面積は6224平方メートル。地上6階建てで、中央公園の地下駐車場「セラ602」(山下町)と地下連絡通路で結ぶ。1~2階のテナントフロアに5店舗、3~6階の「天文館シネマパラダイス」(シネマフロア)に7つのシアターを設ける。ビル内装のデザインコンセプトは「薩摩切子」で、館内のあちこちに格子柄デザインをあしらう。
「天文館シネマパラダイス」は700を超える公募から1次審査に残った5案から選ばれた名称。天文館から映画館が消えたのは2006年。約6年の時を経て、天文館に映画館が復活する(2010年にオープンした「マルヤガーデンズ」内のシアターを除く)。3~4階に3スクリーン、5~6階に4スクリーンを設け、うち6スクリーンの最後列をプレミアムシート(ペアシート)にするほか、映画鑑賞客には駐車料金を4時間無料にする。
1階には、アウトドアショップ「mont-bell(モンベル)」(鹿児島初出店)、雑貨店「地球文化屋」、カフェ「Loco cantine(ロコキャンティーン)、ATMコーナー、2階には、100円雑貨店「Seria Color the days(セリア カラーザデイズ)」(鹿児島初出店)、託児施設「みつばさ保育園」が入る。
「LASO」とはスペイン語で「絆」という意味。「天文館(商店街)は人と人の絆や縁(よすが)で形成されるもの。人々のつながりや出会いを大切にしたい」という願いを込めたという。
「天文館という街の活性化の一翼を担い、時間消費できる施設の一つとしての使命も持っている。『一灯照隅』街の片隅も照らすシンボリックな輝く施設となるよう努力していく」と運営会社、天文館の有馬勝正社長。
テナントフロアは5月1日オープン、シネマフロアは同3日オープン。営業時間は10時~20時(テナントによって異なる)。映画のラインアップは4月中に発表する。