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鹿児島で絵本のフリー誌「TETTE」創刊-親子のコミュニケーションツールに

鹿児島で絵本のフリーペーパー「TETTE」が創刊。写真は代表の小野悌司さん。

鹿児島で絵本のフリーペーパー「TETTE」が創刊。写真は代表の小野悌司さん。

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 母と子のコミュニケーションの促進を目的に、鹿児島のママたちが作る絵本のフリーマガジン「TETTE(てって)」が4月25日、創刊する。絵本のフリーペーパーは県内では初めて。

「TETTE」のロゴマーク

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 運営は「NOVELTE」(ノベルテ=鹿児島市易居町、TEL 099-222-4819)。代表は小野悌司さん。「てって」は鹿児島市内を配布エリアとし、地元のスーパーや幼稚園などで配布する。仕様はB5判32ページで、「桜島小みかん」をモチーフにした「こみかんちゃん」の冒険やお話を一話完結のシリーズで掲載するほか、コラムや知育のページも検討していくという。

 5人兄妹で育った小野さんには、生まれつきに障がいを抱えた妹がいる。幸いなことに近所の理解と協力もあり、「とても大変だったと思うのに、母が子育てや介護の不満を口にするのを聞いたことがない」と自分の家庭環境を振り返る小野さん。「最近は虐待や育児放棄のニュースが増えている…」と続ける。

 以前からフリーペーパーの発行に携わっていた小野さんは、その経験を生かして、鹿児島で子育てを頑張るお母さんたちを取り込んだ取り組みを考えていた。「最初は情報誌としてのフリーペーパーのアイデアしか浮かばず、実現させるのは難しかったが、ちょっと発想を変えて、お母さんと子どものコミュニケーションツールとして絵本にすれば」と思い至った。

 「TETTE」のロゴは手をつなぐ親子の様子を表し、「NOVELTE」はノベルティーと「差し伸べる手」の意味合いから付けたという。「お母さんたちに絵本を作ってもらうことで、コミュニティーの場を提供できる。絵本を作りながら話をすることで、少しでも孤独感やストレスを減らせるのでは。読み聞かせをすることで、子どもとコミュニケーションが取れる。絵本で母と子のつながりが持てれば」とも。

発行日は毎月25日(土曜・日曜・祝日は前日)で、発行部数は1万部。

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