「鹿児島哲学カフェ」が1周年-コーヒー片手に延べ138人が参加

鹿児島哲学カフェを主宰する2人(右:能瀬博之さん、左:鮫島志保さん)

鹿児島哲学カフェを主宰する2人(右:能瀬博之さん、左:鮫島志保さん)

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 「鹿児島哲学カフェ」が1周年を迎え、コワーキングスペース301(鹿児島市中央町)で4月27日、「生きるのに意味は必要か」をテーマに10回目が開かれた。

会場の様子

 身近な課題でありながら、いつもはあえて話題にしない根源的なテーマを、会社員や主婦、学生など職業も年齢も違う人々が集まり、テーブルを囲み椅子に腰掛け、コーヒーを飲みながらリラックスした雰囲気の中、掘り下げて語り合う「哲学カフェ」。

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 カフェでは難しい哲学用語は使わず、人の意見をよく聞き、意見を押しつけないのがルール。今回も話題は「生きる上での意味とは何か」に始まり「死生観」へと広がり、参加した14人は90分にわたり討論を行った。

 ファシリテーターを務める主宰の能瀬博之さんは「価値観は人それぞれ。哲学カフェの目的は解決することではなく、対話を通じ考え方をたくましくすること」と話す。参加者たちは自らの体験や思いを言葉にすることで、「当たり前と思っていたことにも、さまざまな意見があることを知った」「漠然としていた考えがはっきりした」などの感想を抱くという。

 哲学カフェは哲学的な議論を行うための草の根の公開討論会で、1992年にフランス人哲学者マルク・ソーテがパリで始めた。国内では2000年ごろに東京で始まり、全国に広がっている。

 鹿児島哲学カフェは昨年4月、「友とは何か」をテーマに1回目が開かれた。「日常の事柄について“てつがく”的に語る場を提供したい。ゆっくりくつろいだ気持ちの金曜の夜、もしくは休日の昼下がり、コーヒーを片手に“てつがく”しよう」と呼び掛け、今回で10回目を数えた。

 これまで、「友は性別を超越するか」「あなたは今しあわせですか」「豊かさはどこへ向かうのか」などのテーマで例会を開いてきた。映画を鑑賞した後に討論するシネマ哲学カフェも2回、催している。

 能瀬さんと共にカフェを立ち上げた鮫島志保さんは「これまで計13回の哲学カフェを行い、定例会には延べ138人の参加者を迎えた」と1年間の成果に手応えを感じている。「主宰者としても、毎回異なる雰囲気を楽しませてもらっている。参加者やカフェ内での対話から教えられることも多い。これからも参加者の声を取り入れ、さまざまなテーマを取り扱いながら、哲学カフェの可能性を追求していきたい」とも。

 能瀬さんと鮫島さんは「ネットの時代だからこそ、じかに話す機会が必要なのでは。今後もさまざまなテーマで哲学カフェを開いていきたい」と2年目に向け意気込みを見せる。

 5月の例会については、ホームページやフェイスブックで告知する。

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