鹿児島「マルヤガーデンズ」(鹿児島市呉服町)7階オープンガーデンで7月15日、2009年に東京・墨田区のものづくり企業とデザイナー3人が立ち上げた連合ブランド「典型」プロジェクトのトークショーが行われる。
「典型」とは、誰にでも「それ」とわかる原型的なデザインのこと。「日本の工場に根付いた『正確さ』『誠実さ』『清潔さ』を通して、新しい典型を開発すべくプロジェクトは展開している」とプロジェクト鹿児島支部・創企堂(船津町)社長の井上秀幸さん。開発された商品は海外でも高く評価され、ニューヨークの近代美術館MoMAやパリのメルシーでも販売された。
7月4日から天文館の雑貨店「OWL」(東千石町、TEL 099-222-0357)で、これまでに開発された商品約10種類を期間限定で展示販売している。九州では初となる展示販売を記念して、プロジェクトを生んだ2人のデザイナーを招いてトークショーを開催する。出演者は、典型本部プロデューサーの松田朋春さん、平面デザインの則武弥さん。コーディネーターを、サクラ島大学学長の久保雄太さんが務める。
立ち上げ当初は墨田区内だけの取り組みだった同プロジェクトも、区や都を越え、栃木、香川などでも商品が開発された。「典型は、シンプルでロングライフな使いやすいデザイン。鹿児島でも商品開発が進んでいて、『かばん』『かつお節削り器』などが候補に挙がっている」と井上さん。トークショーではプロジェクトが生まれた経緯と現状についてや、鹿児島での今後の展開について話す。
「OWL」の営業時間は12時~19時。火曜定休。展示販売は7月29日まで。