放置自転車をリサイクルしシェアする公共交通システム「かごしまコミュニティサイクル ecoちゃり」の社会実験が9月1日、鹿児島市街地で始まった。
昨年に続き2回目の社会実験となる「ecoちゃり」。鹿児島中央駅や天文館周辺に6カ所のサイクルポート(自転車置き場)を設置し、まちなかでの短距離・短時間移動の足として誰でも利用できる。自転車は市がリサイクルした放置自転車70台(26インチ)を使用。サイクルポートの設置場所変更、利用時間の延長、(追加料金が発生するまでの)無料時間の延長など、昨年の利用条件から大幅に見直された。
昨年の登録者数は実施期間40日で1205人、延べ利用回数は3091回で、登録者の56.0%が県外客だった。「観光目的が約6割を占め、通勤・通学や業務、買い物といった市民の利用が約2割にとどまった(1日利用)」と市環境政策課課長の椎木明彦さん。「(利用時間の変更など)ニーズを把握して市民の利用をもっと増やしたい」という。
サイクルポートの設置場所は鹿児島中央駅(東口)、維新ふるさと館、高見馬場交差点、いづろ交差点、西郷隆盛銅像前、桜島フェリーターミナル。
利用時間は7時30分~19時(貸し出しは18時30分まで)。利用料金は登録料+利用料。登録料は、1日=200円、1カ月定期=1,000円。1回の利用が1時間以内であれば、1日に何回利用しても無料(1時間を超える場合は1時間ごとに300円加算)。利用証(会員証)を提示することで、観光施設や飲食店で割引などのサービスを受けられる。
実施は11月30日まで。