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「よしもとふるさと劇団」で地元を元気に-「鹿児島県住みます芸人」も参加を呼び掛け

鹿児島の住みます芸人「ビューティーメーカー」の竹之内雄太さん(左)と、湊ゆかりさん(右)も参加を呼び掛ける「よしもとふるさと劇団」

鹿児島の住みます芸人「ビューティーメーカー」の竹之内雄太さん(左)と、湊ゆかりさん(右)も参加を呼び掛ける「よしもとふるさと劇団」

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 吉本興業グループ(東京都新宿区)が立ち上げたプロジェクト「よしもとふるさと劇団」が鹿児島でも参加者を募集している。

志布志の民話を元にした紙芝居、子どもに大人気

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 プロジェクトは「参加条件、地元が好き。以上」をキャッチコピーに、地元の素材や話題を取り上げて舞台化し、芝居で地元を元気にしようと、吉本興業グループが2011年4月より進めている「あなたの街に“住みます”プロジェクト」の第2弾として発足。地元にまつわる民話や文化、風土、名物など、街をPRしたい、または、地元施設の活用方法や商店街などの活性化事業を模索しているなどの、地元に対するさまざまな思いを募集。自治体や企業・団体、学校、個人を問わず、地元に根付いたものを題材に広くエントリーを受け付ける。

 先行事例として、既に劇団を旗揚げし、地元での公演を重ねている岡山県湯原温泉郷の「江西劇団」は、「住みます芸人」の江西あきよしさんらが中心となって、地元の人が多数出演する演劇を完成させ話題となった。脚本作りや演出などは、吉本からプロの脚本家や演出家、芸人たちがサポートするが、あくまで地元が主体となって進めるプロジェクトだという。

 「今一度、地元愛を再認識する機会になれば」と話すのは、「鹿児島県住みます芸人」で伊佐市出身の竹之内雄太さんと、3年前に鹿児島に移住してきた湊ゆかりさんのお笑いコンビ「ビューティーメーカー」。地元の人しか知らない、もしくは地元の人さえ知らなかったような面白い話を取り上げることで、地域のこれからを担う若者や子どもたちに知ってもらい、地元に自信や誇りを持ってもらいたいと話す。

 題材として、素人役者集団による「桜島大根役者劇団」、民話をモチーフにした笑える劇団などを例に挙げ、伊佐市の郡山八幡神社で発見された、焼酎の木書(落書き)の話や、志布志市に伝わる千亀女(せんがめじょ)という女性のたたり話を提案する竹之内さん。千亀女のたたり話は、以前志布志に3カ月間住み込み、面白おかしくユーモアを加えた話に仕立てた紙芝居を地元の高校生らと製作し、地元の祭りで披露して、子どもから年配の人にまで好評だったという。

 「もともと地元愛が強いが、ちょっと伝え方が下手な鹿児島の人たちに、素直にきちんとその思いを伝えられる演劇を活用してほしい」と話す竹之内さん。地元に限らず、県内各地や全国の物産展などで公演を行い、全国に地元の魅力を発信することもできるという。「人や風土が『あたたかい』鹿児島らしく、『あたたかみ』あふれる演劇を一緒に作りましょう!」と湊さん。よしもとクリエイティブ・エージェンシーの鹿児島担当・宇都晋平さんも「ぜひ、街おこしの第一歩に」と参加を呼び掛ける。

 応募はホームページから受け付ける。

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