古ビルを改装し、古書店や飲食店、アトリエ、ギャラリーなどが出店する「レトロフトチトセ」ビル1階に、大隅の農園が直営するカフェ「Hananoki Farmlab(花の木ファームラボ)」(鹿児島市名山町、TEL 070-5819-9165)がオープンして2カ月がたった。
白のタイルや黒板を配置した壁面、木のテーブルや椅子が「やわらかい印象」を演出する店内に、カウンター6席を設ける。農園のアンテナショップとして、新商品づくりに生かせるような新たな価値を模索する場所になればと、「実験室」という意味の「lab」と名付けた。
提供するメニューは、無添加のソーセージや焼き豚、無農薬の野菜を使ったサンドイッチなど。自家製パンに、ハムや粗引きソーセージ、サラダなどを自由に挟んで食べられる「花の木プレート」(650円)は、自家製ピクルス、ポークビーンズ(豆のスープ)、スイーツが付く。そのほか、「ソーセージパニーニ」「焼き豚サンドイッチ」(以上400円)、「ポークビーンズ」(250円)を定番メニューに、今後は新メニューも充実させていくという。ドリンクは、農場オリジナルの「緑茶ブレンドティー」や「九州産大豆100%の豆乳」(以上300円)など。無添加の冷凍ベーコンやソーセージ(各480円)、ジャム(368円~)などの販売も行う。
食材や商品は、障がい者の自立を支援する施設として40年以上続く花の木農場(肝属郡南大隅町)で手作りされたもの。同農場では、野菜・豚肉・加工品・豆腐・茶・ジェラートなどを「余計なものは使わず、丁寧に」作っているという。
同ビルにアトリエを構える画家やアーティストもスタッフとして働く同店。オーナーの中村隆一郎さんは「素材の味だけでなく、個性豊かなスタッフにも注目していただければ。お客さまとの会話を大切にしていきたい」と話す。
営業時間は11時~19時。月曜定休。