鹿児島の春の風物詩となっている「かごしま春祭大ハンヤ2014」が4月26・27日、鹿児島市内各地で行われる。今年で8回目。

「翔け上がれ！！かごんまよさこい春祭り！！」

　鹿児島市制125周年・新生鹿児島市10周年記念となる今年のテーマは、「翔け上がれ！！かごんまよさこい春祭り！！」。県内外から81団体、1200人の踊り連の参加を予定する。演舞やステージのタイムテーブルも分刻みで決定し、かごしま春祭振興事務局では現在、最終準備に追われているという。

　奄美がルーツと言われる「ハンヤ節」の掛け声に合わせ、サンバ調やロック調などさまざまな楽曲で「よさこい」形式の踊りを披露する同祭り。桜島と錦江湾を望むウォーターフロントパークをメーン会場に、ドルフィンポートや天文館地区（山下小学校体育館、天文館公園、天文館ベルク広場、天文館ぴらもーる、二本松馬場通り、中央公園）に加え、鹿児島中央駅前東口広場と一番街商店街の合計8カ所をサブ会場として設け、さまざまな催しを行う。

　メーン会場の特設舞台では、演舞はもちろん、「薩摩剣士隼人」と「ぐりぶー」のショーや、ご当地アイドルグループのライブなども予定。昨年は100人が参加するなど人気だったダンスコンテストでは、業界で有名なYOSHIBOWさんとGAZILOWさんを今年も迎える。

　フードコートでは、「show-1グルメグランプリ」から鹿屋市の「プリモコ豚（プリティロコモコ黒豚丼）」、伊佐市の「THE・手羽キング」のほか、特産品を使った6店舗が出店。また、市内の史跡を周遊する「かごしまシティサイクル」や、「錦江湾ヨット体験クルーズ」では参加者を募集している。

　「ゆくゆくは、ゴールデンウィーク前半は鹿児島で大ハンヤ、後半は博多でどんたくを見に人が行き交うようになれば」と話すのは、実行委員会の河井達志委員長。年々規模が大きくなる同祭りを意欲ある学生ボランティア300人と共に支える。「地域にとっての祭りの意義や交流の大事さを実感し、地域を支えるコミュニティーの一端を垣間見ることができるのでは」とも。

　同時開催イベントも多彩で、ウォーターフロントパークでは「かごしまマンモスフリマ」が行われるほか、26日は「企業対抗2時間エンジョイ・リレーマラソン」もスタート。天文館公園では、幼児を対象にしたランニングバイクのレースイベント「ちびっこのりだー」も。観覧無料。

　3月末に電線地中化が完了し、歩行者にとって安心で快適な歓楽街となった文化通りでは、同祭りに合わせ、「銀河物語」と題してリニューアル記念イベントを企画。26日には、全長200メートルの通りで踊り連が演舞を披露するほか、振る舞い酒や吹奏楽のライブ、シークレットイベントが行われる。ラストは、通りに人の波を作るという「スターライトSHOW！」で締めくくる。開催時間は18時45分～21時45分。参加自由。「クラクラするようなすてきな夜を存分に楽しんでいただければ」と同通り会会長の宮内政一さん。

　本祭りのクライマックス、予選を勝ち抜いた上位15チームによる演舞は27日16時から。フィナーレは両日とも18時40分ごろから、全参加団体による総踊りで締めくくる。会場はウォーターフロントパーク。問い合わせは「春祭振興事務局」（TEL 099-225-9533）まで。

※初掲時、記事の内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。