天文館で14年営業するカジュアルフレンチレストラン「ブラッスリー・ヴァンダンジュ」が、チーズとガレット、ワインを扱う「シャルルマーニュ」(鹿児島市東千石町、TEL 099-295-3117)をオープンして1カ月がたった。
ぴらも~る近くの喜鶴寿司前に、4月5日にオープンした同店。約15坪の店内には、スタンディングのバーカウンターの奥に、テーブル席を10席設ける。同店店長でチーズプロフェッショナルの大薗理恵さんが選ぶチーズや輸入食材を販売するほか、フランスの郷土料理ガレットやチーズ料理と、ヴァンダンジュのオーナーでシニアソムリエの資格を持つ大薗博隆さんの厳選ワインを提供する。
「ヴァンダンジュをオープンしたころは、いろいろなシーンで使い分けてもらえるようなカジュアルレストランは少なかった」と振り返る理恵さん。終日営業のスタイルで、小腹がすいた時やちょっと1杯飲みたい時のニーズに応える。ショーケースで販売するチーズの売れ筋は、8世紀のフランク国王も愛したという白カビチーズ「ブリ・ド・モー」(100グラム896円)をはじめ、ハードタイプの「コンテ」(同572円~)や、「ブルーチーズの王様」とも呼ばれオーガニックの牧草を食べた羊のミルクで作る「ロックフォール」(同1,414円)など。
ランチタイムには、2種類から選べる県産そば粉を使ったガレットランチ(1,000円)を提供。定番のハム・卵・グリュイエールチーズが入った「コンプレ」や、ドイツ風の「アレマーニュ」、ピーマン・パプリカ・トマト入りの「バスケーズ」が人気だという。ドリンクは、ガレットと相性がいいというシードル(リンゴ酒)、県産のオーガニックほうじ茶などを全て300円で提供する。
店内に並ぶワインは、赤、白、ロゼ、スパークリングなど20種類以上。価格はグラス=540円~、ボトル=3,240円~。チーズやデザートにも合うというフランスブルターニュ地方のシードル「ボレ・ダルモリック・ドゥー」なども。夜は博隆さんが直接来店客をもてなすこともあるという。
「焼酎王国の鹿児島だが、ワインやチーズの愛好家は多いと感じている」と理恵さん。店名の由来となっている、チーズとワインを愛したフランク国王の名前「シャルルマーニュ」のように、「皆さまから愛される店づくりを目指したい」とも。
営業時間は11時30分~22時。月曜定休。