うどん・そば・すし・天ぷらの「ふく福」や回転ずしの「めっけもん」など県内に10業種35店舗を展開する寿福産業(鹿児島市荒田1)が7月、「すし」と「天ぷら」の職人ナンバーワンを決める社内コンテストを行った。
社員の技術向上を目的に4年前から行う同コンテスト。「寿司-1グランプリ」は、タイの皮ひき、切りつけ、タイの試食、イカの握り、イカの試食、ネタの計量、しゃりの計量、3分間早握りの8項目の総合点で競う。「ふく福」「めっけもん」「SUZAKI」からの出場者が熱戦を繰り広げ、「めっけもん城西店」の橋内潤一さんがグランプリに、「めっけもん中央駅店」の新西(しんにち)誠さんが準グランプリに、それぞれ輝いた。
2度目のグランプリをとった橋内さんは、早さと同時に見栄えの良さなども試される「3分間早握り」で、5秒で1貫を握り続けるという記録をたたき出した。橋内さんについては、技術はもちろん、「楽しそうにすしを握る姿が板場でも輝いている」と評価も高いという。「今年はハイレベルな戦いだった。年々レベルが上がっている」と審査員を務めた同社専務の寿福大祐さんはコメントする。
今年初の試みとなった「天ぷら揚げコンテスト」では、調理時間、盛り付け、味や食感、衛生面などの評価ポイントを設け、「ふく福」「和処めっけもん」「農園レストランだいだい」から代表者16人が競い合った。予選で勝ち残った4人が決勝戦に臨み、各自オリジナルのかき揚げを作って対戦。僅差で「ふく福吉野店」の戸高義紀さんがグランプリ、「ふく福ベイサイド店」の川畑忠行さんが準グランプリを獲得した。
「調理技術向上と従業員のモチベーションアップにもつながっている。毎年恒例の社内イベントにしていきたい」と同社企画部の久保ちひろさん。「今回のコンテストをきっかけに、各店これまで以上においしいすし・天ぷらをお客さまに提供していきたい」とも。