高齢者を対象にした「おそうじ体操教室」が、「敬老の日」が近づき盛況を迎えている。ハウスクリーニングや家事代行サービスを行う芙蓉商事(鹿児島市住吉町)が運営を手掛ける。
「おそうじ体操教室」は掃除を通じて楽しく元気になってもらうことを目的に同社がボランティアで実施するもの。健康運動指導士の助言の下、昨年、オリジナルで開発。「敬老の日」が近づく8月から9月にかけて、町内会や福祉施設など延べ33カ所800人弱を対象に実施した。
タオルなど日常の掃除道具を使って掃除も兼ねた簡単な体操を行う「おそうじ体操」。座ったままで、掛け声や音楽に合わせて指先・腕・肩を中心に動かし気持ちよくストレッチをしていく。ラストは「きよしのズンドコ節」で盛り上がるという。スタッフが掃除に関する豆知識をクイズ形式で披露する「おそうじクイズ」も含め全体で30~40分程度のプログラム。
いつもと違うレクリエーション内容に参加者からは、「おもしろい」「ためになった」などの声が上がるほか、施設職員から「いつもあまり体を動かさない人が笑顔で楽しそうに取り組んでいた。感激した」との声も。同社では今後、「子ども向けおそうじ体操教室」の展開も予定するという。「創業58年。今後も地域に必要とされる、愛される企業として活動を拡大できれば」と同社営業部の池田寛郷部長は話す。