「高山CHOYAソーイング」(肝属郡肝付町)が10月に創業25周年を迎えるのを記念して、大島紬(つむぎ)を部分使いした紳士用ワイシャツ「鹿児島しゃつ」を桐(きり)箱に入れた「25周年記念セット」の限定販売を始めた。
同社が「ご当地シャツ」として製造・販売する、本場鹿児島の大島紬を襟元や袖口にあしらった「鹿児島しゃつ」。山形屋(鹿児島市金生町)限定販売ながら、全国から問い合わせがあるなど人気を集める。
今回25組限定で販売するのは、「ボタンダウンカラーシャツ」「セミワイドカラーシャツ」のセミオーダーシャツ2枚に、白蝶(ちょう)貝を使った蝶型のカフリンクのセット。シリアルナンバーが印字されたオリジナルの桐箱に入れて提供する。
同社ではこれまでも、長野の「上田紬」や埼玉の「川越唐桟(とうざん)」、福岡の「久留米絣(がすり)」をはじめ、京都・静岡など各地の伝統工芸を「ご当地シャツ」に仕立てて地元の百貨店などで販売。秋には北海道・旭川の「優佳良織(ゆうからおり)」が新発売になるという。「夢は全国47都道府県のご当地シャツシリーズを作ること」と同社の阪本英信社長は意気込む。
「長いデフレが続き、生産工場がどんどん海外へシフトしていく中、皆さまの支えを頂き、オーダーシャツライン・既製品シャツラインをフレキシブルに活用しながら、またCHOYA創業128年の技術と歴史をものづくりに生かして、今日まで頑張ってくることができた」と振り返る阪本社長。「これからも、お客さま目線で良いシャツ作りに取り組んでいきたい」とも。
価格は2万5,000円(税別)。同社が運営する通販サイト「未来シャツ物語」で取り扱う。