クジラの形をした定期観光バス「くじらバス」に乗って「南さつま海道」を巡る「くじらバスが行く南さつまの旅」が現在、子ども連れからシニア層まで好評を得ている。
平日は鹿児島市と同市を結ぶ定期路線バスとして、1日1往復運行する「くじらバス」。JR鹿児島中央駅発着で月2~3回開催している同ツアーでは、これまで路線バスが通らなかった地域も運行する。現在、すでに来年3月まで行程が組まれているといい、「以前から行きたかった地域に行けて満足」と利用者からの声が寄せられるなど好調ぶりを見せている。
「南さつま海道八景めぐり」や「南さつま歴史探訪」などテーマを設定し、加世田・笠沙・大浦・坊津・金峰を巡るさまざまなルートを用意。観光名所や絶景スポットをまわるほか、季節のイベントに参加したり、伝統行事を間近で見たり、特産品などを味わう食事や買い物を楽しむことができる。観光ボランティアガイドも同行し、ツアーを盛り上げるという。
2002年に旧大浦町小湊干拓海岸にマッコウクジラ14頭が座礁し話題を集めた同市。昨年にはその10周年を記念して、骨格標本を展示する観光施設「くじらの眠る丘」をオープンするなど、クジラを通した町おこしに取り組む。「見どころ満載の南さつまにぜひお越しいただければ」と同市観光交流課の担当者。
各回定員は25人。運賃は小人=1,000円~、大人=2,000円~。施設入館料・昼食代は別途必要。問い合わせは同市役所(TEL 0993-53-2111)、申し込みは鹿児島交通加世田営業所(TEL 0993-53-2102)まで。