鹿児島市平川動物公園(鹿児島市平川町、TEL 099-261-2326)が6月1日、新たに仲間入りしたホワイトタイガー2頭の名前の一般公募を始める。
ホワイトタイガーはベンガルトラの突然変異による白化型で、国内では約20頭、世界でも約200頭しか生息していない。九州には大牟田市動物園(福岡県大牟田市)と同園のみ。
今回の2頭の受け入れについては、新日本科学(宮之浦町)社長の永田良一さんが長年交友のある中国・桂林市の経営者からホワイトタイガーの個人的な譲渡の申し入れを受けた。その後、同園のリニューアル、そして、鹿児島の活性化に寄与できればという永田さんの思いから昨年春に鹿児島市に申し入れ、実現した。
2頭は関西国際空港経由で5月19日に同園に到着し、同26日から一般公開されている。2頭とも2008年に生まれ、雄は体重約215キロ、雌は体重約153キロ。雄は平均よりも大きいという。動物本来の生態を見せる「行動展示」を採用。水浴び用の池や日光浴用の岩などを設置し、ガラス越しにトラの様子を観察することができる。「手続きの問題で到着が遅れたが、無事公開できてほっとしている。お客さまからの反応も上々で、これから来園者も増えるのでは」と飼育係長の齊野(さいの)愼一さん。「健康管理などが心配だったが、思いのほか鹿児島の環境に慣れるのが早く、性格的にも温和だと見受けられる。つがいなので、今後二世の誕生にも期待したい」と声を弾ませる。
今回の一般公募では、ホワイトタイガー2頭のほか、同時に仲間入りした雌のベンガルトラ1頭の名前も募集する。「どんな名前が応募されてくるのか今から楽しみ。市内のみならず、全国から応募があれば」と齊野さん。
応募方法は、同園内トラ舎に設置してある応募用紙に記入するほか、官製はがきによる郵送でも受け付けている。郵送の際、トラ3頭の名前、住所、氏名、年齢、性別、電話番号を記入の上、同園まで。応募締め切りは6月30日(郵送の場合は、30日必着)。7月末に命名式の開催を予定している。