阿久根市自慢の柑橘特集 キービジュアルの画像
鹿児島県北西部に位置する北薩地方ではかんきつ類の産地として有名で、阿久根市でも盛んに生産されています。特に「ボンタン」「紅甘夏(べにあまなつ)」「大将季(だいまさき)」は阿久根ゆかりのかんきつ類で、香り、味、見た目など全国的にも評価が高く、自慢できるものばかりです。
たくさんのボンタンが生っている木々の画像
【ボンタン】
ボンタンの画像
阿久根の代表のかんきつと言えば、県内外から知名度が抜群の「ボンタン」。昔から多くの人に親しまれています。12月上旬になると尾崎地区などの農園では、黄色くたわわに実ったボンタンを見ることができます。
ボンタンが阿久根に伝来したのは江戸時代のころ。難破した中国の商船が倉津港に漂着しました。その船長の謝文旦(しゃぶんたん)は、地元の人の手厚いもてなしへのお礼に「朱らん」「白らん」という珍しい果物を贈りました。その種から育った木に、船長の名前をとって「ボンタン」と名付けたといわれています。
ボンタンは、そのまま食べてもおいしく、定番の「ボンタン漬け」をはじめ菓子類やアイスなどの加工品も多彩で人気です。
<食べごろ>
11月末ごろから収穫が始まり、3月ごろまで出荷されます。追熟させることで酸味が抜けて甘くなります。室温で置いておくと果皮が柔らかくなりますので、そのときが食べ頃となります。
【紅甘夏】
紅甘夏の画像
果皮・果肉ともに紅色が濃く、甘さとほのかな酸味が人気の紅甘夏。12月下旬から脇本を中心に収穫が盛んになります。収穫したての紅甘夏は、倉庫などで2~3カ月貯蔵して追熟させてから出荷されます。平成5年に、鹿児島県から「出水の紅甘夏」として「かごしまブランド」に指定されました。
紅甘夏は、一般に「甘夏」と呼ばれている「川野夏橙(かわのなつだいだい)」の枝変わり(突然変異のこと)の品種で、昭和50年ごろ、脇本の故・大野力さんの農園で発見されました。さらにさかのぼると、甘夏も「夏みかん」の枝変わりであり、紅甘夏は2度の枝変わりを経たことになります。
紅甘夏の酸味の正体は「クエン酸」で、疲労回復や動脈硬化・風邪を予防する効果があります。ビタミンCやB1なども豊富で、健康に良いといわれています。
<食べごろ>
12月下旬から収穫が始まり、倉庫などで寝かせて追熟させたのちに出荷されます。食べ頃は、春先から初夏のころまでです。
【大将季】
たくさんの大将季が木に生っている画像
鹿児島県独自の「不知火」の品種「大将季」の人気が高まっています。大将季の人気の理由は、紅色の濃い見た目と絶妙の糖酸バランスであり、高級品として扱われることから贈答用として県内や東京、大阪方面などに出荷されています。
平成9年に、脇本にある大野孝一さんの農園で不知火の枝変わりが発見され、平成18年に新しい品種として登録されました。それ以降、県内各地で栽培が始まり、年々生産量は増加傾向です。
大将季の画像
<食べごろ>
収穫は、作型別(加温・無加温・露地)で11月から1月にかけておこなわれます。食べ頃は、12月から4月ごろまでです。
阿久根市では、このほか、『ハウスみかん(7月ごろ)』や、『温州みかん(10月ごろ)』、『ポンカン(12月ごろ)』、『サワーポメロ(3月ごろ)』など、さまざまなかんきつ類が栽培されています。
多くの柑橘類は、阿久根市のふるさと納税返礼品にもなっています。
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