プレスリリース

無形民俗文化財「八月踊り」にふれる“集落に溶けこむ 奄美の集落行事体験プラン”を今年も実施

リリース発行企業:奄美イノベーション株式会社

情報提供:




奄美群島で宿泊施設の運営を通してまちづくりに取り組む「伝泊」(本社:奄美イノベーション株式会社 / 鹿児島県奄美市、代表取締役社長:山下保博)は、2025年8月1日より、地域に根ざした伝統文化を体感できる宿泊プラン「集落に溶けこむ 奄美の集落行事体験プラン」を販売開始いたします。

本プランでは、奄美大島の集落で大切に受け継がれてきた「アラセツ」「シバサシ」「種おろし」といった行事に参加し、そこで踊られる"八月踊り"をシマッチュと一緒に唄い踊ります。暮らすように滞在することができる「伝泊 奄美 古民家」に加え、今年は新たに「伝泊 赤木名 ホテル」および「伝泊 The Beachfront MIJORA」のご宿泊者様(組数限定)も参加可能となりました。

シマッチュ(奄美の方言で「島人」のこと)が日々の暮らしの中で守り伝えてきた行事に、旅人ではなく、まるでシマッチュの一員かのように参加する。この島でしか出会えない体験を通して、文化と人のあたたかさに触れる時間をお届けします。

|「八月踊り」とは
「八月踊り」は、鹿児島県の無形民俗文化財に指定されている、奄美大島の集落行事で踊られる伝統的な踊りです。旧暦8~9月の限られた時期に、五穀豊穣や厄除けを願って行われ、男女がチヂン(太鼓)の音に合わせて歌詞を掛け合いながら踊ります。
かつて立地や歴史的背景から集落同士の交流が限られていた奄美では、八月踊りも集落ごとにテンポや振り付けが少しずつ異なり、それぞれの“シマ(集落)の個性”が表れています。

この踊りや行事は観光向けの演出ではなく、シマッチュ自らが準備・運営し、世代を超えて受け継がれてきた“本物”の行事。毎年この時期になると、夜の集落には唄声や掛け声、太鼓の音、そしてハト(指笛)の音が響き渡り、踊って、唄って、飲み明かす熱気に包まれます。集落全体が一体となって盛り上がる、この土地ならではのかけがえのない時間です。

|本プランの背景
観光の在り方が見直される中、旅行者の間では「地域と共にある旅」への関心が高まっています。2024年の調査では、日本の旅行者の53%が「よりサステナブルな旅行をしたい」と回答し、訪日外国人の61.4%が「日本の伝統文化を体験したい」と答えています。
一方、奄美の集落行事は、担い手不足や人口減少のなかで継承の岐路にあります。本プランは、こうした地域文化に、旅人が“観光客”ではなく“シマッチュの一員かのように”として関わり、行事の継承と観光の共存をめざす取り組みの一つです。踊りに加わり、語らい、集落の空気をともに味わう、そんな文化と人にふれる滞在を届けたいという想いから、このプランが生まれました。

|本プランの見どころ


1.古来から受け継がれ、実際に行われている”本物の集落行事”に参加する貴重な体験五穀豊穣や祖先供養を願って踊られる「八月踊り」は、奄美大島の大半の集落で行われており、無形民俗文化財にも登録されています。唄の種類やリズム、歌詞はシマ(集落)ごとに異なり、それぞれの集落の暮らしや想いが色濃く反映されているのが魅力です。旅先で“今も集落の暮らしの中で続く行事”に参加し、シマッチュと同じ時間を過ごす体験は貴重であり、島の文化に深く触れるまたとない機会です。
また、シマッチュと共に行事に参加することで、その人柄や価値観、地域性に直接ふれることができ、単なる文化体験を超えた“人との出会い”としても記憶に残る時間となるでしょう。






2.事前の「島話」で、文化的背景を理解してから集落行事に参加する本プランでは、体験前に伝泊スタッフによる集落行事参加前の「島話(しまばなし)」を実施。集落行事の意味やマナー、集落による違いなどを事前に知ることで、初めての方でも安心して参加できます。また、シマッチュは伝統や習慣を大切にする人が多いため、集落の方に負担をかけないように配慮して体験できる構成となっています。






3.滞在スタイルの幅が広がり、多様なゲストが参加可能にこれまで「伝泊 奄美 古民家」の宿泊者のみが対象だった本プランですが、今年は「伝泊 赤木名 ホテル」および「伝泊 The Beachfront MIJORA」のご宿泊者も、各施設の対象日程および組数限定で参加できるようになりました。
多様な旅のスタイルの方々に、集落文化やシマッチュとの出会いの機会をお届けします。



|本プログラムの内容・詳細
- 対象の宿泊施設
・伝泊 奄美 古民家(高倉のある宿 / サンゴ石垣と庭木の宿 / 港と夕陽のみえる宿 / 風ぬける川辺の宿)
・伝泊 The Beachfront MIJORA(1日2組限定)
・伝泊 赤木名 ホテル(1日2組限定)
- 実施日:1泊2日 ※ご宿泊の宿によって開催日程が異なります。
・高倉のある宿(須野集落):9月23日(火)~9月25日(木)・ 9月29日(月)~10月1日(水)
・サンゴ石垣と庭木の宿(屋仁集落):9月23日(火)~24日(水)・9月30日(火)~10月1日(水)
・港と夕陽のみえる宿・伝泊 The Beachfront MIJORA(外金久集落):10月3日(金)・10月4日(土)
・風ぬける川辺の宿・伝泊 赤木名 ホテル(里集落):10月3日(金)・10月4日(土)
- 定員:1~8名(各客室の定員に則る)
- 料金:各宿および客室タイプによって異なります。詳細は公式HPを確認ください。
- 料金に含まれるもの:宿泊費 / 事前レクチャー「島話」 / 集落行事へのご案内
- 準備していただくもの:集落への「ハナ(寄付金)」として、現金のご準備をお願いします。
(目安:お子様連れご家族:5,000円/組~・友人/お一人様:3,000円/人~)
- 備考:
・「八月踊り」体験の所要時間は約2~4時間ですが、集落や開催状況によって異なります。
・「八月踊り」体験の開催場所は宿泊施設から徒歩でアクセスできる距離にあるため、送迎はございません。
・「八月踊り」体験に参加する服装は自由ですが、体験に参加している間は伝泊貸し出しの半被を着用いただきます。
・実際に踊って体を動かすため、動きやすい服装が好ましいです。
・天候の状況により、中止もしくは内容が変わる可能性がございます。

|予約方法
- 予約方法 :公式サイトからご予約をお願いいたします。
・伝泊 古民家:https://reserve.489ban.net/client/den-paku-kominka/0/plan/#content
・伝泊 The Beachfront MIJORA:https://reserve.489ban.net/client/den-paku-mijora/0/plan/#content
・伝泊 赤木名 ホテル:https://reserve.489ban.net/client/den-paku-thehotel/0/plan
- 予約締め切り:チェックイン日の7日前まで

|モデルスケジュール
<DAY1>
15:00 チェックイン
15:30 集落行事参加前の「島話」
18:45 集落行事の開催場所付近で集合
19:00 集落行事(八月踊り)開始
<DAY2>
08:30 朝食(「伝泊 奄美 古民家」はプランには含まれません)
10:00 チェックアウト
|伝泊について
伝泊は、4種類の宿泊施設『伝泊 古民家』『伝泊 赤木名 ホテル』『伝泊 ドミトリー&ランドリー』『伝泊 The Beachfront MIJORA』からなり、集落住民と観光客との交流を促進するまちづくりを行っています。
奄美大島には豊かな自然や生態系が育まれており、2021年には世界自然遺産に登録されました。同様に、様々な歴史的背景の中で「しま」(集落)ごとに異なる約360の集落文化が何百年も継承されてきたことも、世界に誇る貴重な文化資源です。私たちはそれらを「奄美の宝」と捉え、守りたい、未来へ伝えていきたいという想いから、2016年に「伝泊」をスタートさせました。現在、奄美大島・徳之島・加計呂麻島の3島に41棟 51室の宿泊施設を展開しています。
公式HP:http://den-paku.com/
伝泊が行うまちづくり:https://www.machizukuri.yamashita-yasuhiro.net/
|本件に関する問い合わせ先
奄美イノベーション株式会社 広報課(担当:永嶋)
MAIL:media@den-paku.com
TEL:0997-57-1708
FAX:0997-57-1968

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