農畜水産物直売所「おいどん市場」(鹿児島市与次郎、TEL 099-253-3153)で7月16日、イベント「おいどん市場で浜体験」が開催される。鹿児島県と鹿児島県漁連が今年から取り組む「浜の食味力アップ推進事業」の一環。
現在、鹿児島県内には約30の漁協などが運営する直売所や食堂があるが、集客・販売が伸び悩んでいる。「鹿児島の漁業は少量多品種で地域ごとに特色があるが、その多くが知られていない」と鹿児島県漁連総務指導室漁政対策課の梶原敦さん。
同イベントでは鹿児島県内11の漁協が海産物などを販売。特に、鹿児島初となる「浜串」の実演販売に力を入れる。「魚を串に刺すことで、焼き鳥感覚で気軽に食べることができる。各『浜』の特色を生かして差別化を図ることもできる」と梶原さん。各漁協が商品開発に取り組み、ブリ(牛根漁協)やハモ(志布志漁協)、月日貝(江口漁協)などの浜串が並ぶ予定だ。そのほか、カツオわら焼きタタキ体験などの体験型イベントも用意している。
梶原さんは「まずは、このイベントを通じて、鹿児島には多くの魅力的な『浜』があり、いろいろな魚がいることを知ってもらいたい。夏休みを利用して家族連れなどに実際に足を運んで、楽しんでもらえたら」と話す。「今後は浜串のコンテストやスタンプラリー、バスツアーなども予定している」とも。
開催時間は10時~15時。