鹿児島の「マルヤガーデンズ」(鹿児島市呉服町)で6月24日、「鹿児島から宇宙を考える」をテーマに2つのトークイベントが開催される。
2010年に地球に帰還し映画化された「はやぶさ」や、漫画「宇宙兄弟」のアニメ化・映画化、金環日食など、最近話題の多い宇宙。鹿児島県は種子島と内之浦(肝属郡肝付町)の2カ所にロケット発射台を持ち、「日本で一番宇宙に近い県」と言われている。
トークイベントの一つ目は、同館7階のgarden7で開催する「JAXAタウンミーティング」。種子島の鹿児島宇宙センター所長の長尾隆治さんと、2013年度に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる「イプシロンロケット」のプロジェクトマネジャー・森田泰弘さんを招き、「種子島宇宙センターと液体ロケット」(長尾さん)、「イプシロンロケットの挑戦」(森田さん)についてトーク&意見交換会を行う。
二つ目は同会場でのコミュニティートークセッション「宇宙×鹿児島×エンターテインメント」。2010年、種子島宇宙センターから鹿児島大学と地元企業が開発した超小型人工衛星「KSAT」が打ち上げられた。今月28日には、「STEINS;GATE」に続く科学アドベンチャーシリーズ第3弾、種子島が舞台のゲームソフト「Robotics;Notes(ロボティクス・ノーツ)」(PS3、Xbox360)が発売されることも含め、鹿児島を取り巻くコンテンツの可能性や展望を「宇宙×鹿児島×エンターテインメント」の切り口から考える。コーディネーターはTen-Lab代表の永山由高さん。ゲストは長尾さん、鹿児島大学教授でKSATプロジェクトマネジャーの西尾正則さん、「ロボティクス・ノーツ」プロデューサーの松原達也さん、アキバ経済新聞の直井勇人さん。
「どちらかと言えば、タウンミーティングはロケットや宇宙開発について少し専門的な話。コミュニティートークセッションは、それを取り巻く環境を含めて、まちおこしや地域活性について考えるので、宇宙について詳しくなくても参加できる」と同館企画部の市村良平さん。
JAXAタウンミーティングは14時~16時(要予約、マルヤガーデンズTEL 099-813-8108)。コミュニティートークセッションは16時30分~19時30分(予約不要)。いずれも参加無料。