駐車場事業を主に手掛ける「タイムズ24」(東京都千代田区有楽町)が2月12日、鹿児島市内でカーシェアリング「タイムズプラス」の提供を始めた。
2009年に開始した同社のカーシェアリングは2012年12月現在、3389カ所のステーションで4847台、16万3644人の会員を持つ。「パーキングに設置しているため無人」「24時間、好きな時に15分単位で利用できる」「全国のタイムズプラスで利用できる」「ガソリンや保険料は利用料に含まれている」などの利便性が受け、大都市を中心に地方にも拡大している。九州には福岡、長崎、宮崎に展開し、鹿児島に初進出したことで26都道府県での利用が可能になった。
利用者全体では7割が個人(プラン)の利用で30~40代の利用が多い。塾の送り迎え、深夜タクシーの代わりとしても利用されるという。「鹿児島では個人利用や家族内のセカンドカーとして、生活の足としての利用を見込むほか、新幹線が開通したことから、観光客や県外からの出張利用も視野に入れている」と経営企画本部の渡邉倫也さん。
サービスの提供場所は、タイムズ中央町第8ステーション(鹿児島市中央町=1台)、鹿児島中央駅前ステーション(中央町=2台)。いずれも車種はノート。同社は今年10月末までに全国で7000台、来年10月までに1万台に増やす計画で、「鹿児島市も利用状況やニーズに合わせ場所・台数・車種を増やしていく予定」という。「自家用車から公共の交通機関とカーシェアリングに切り替えることで、渋滞の緩和、環境改善、時間の効率や経費削減につながるのでは」とも。
カード発行料は1,500円、月額基本料は1,000円(法人・学生プランの場合は無料)、利用料金は15分=200円(プレミアムの場合は400円)。今月16日・17日に体験・説明会を開く。