自身も下半身不随で車いす生活を送っているシンガソングライター森圭一郎さんが、徳之島に障がい者の子どもたちが通う学校を作るための署名活動ライブツアーで、4月2日から県内6カ所を回る。

ライブの様子

　ブルースやロックをバックボーンに、自身の生きざまをアコースティックギターの弾き語りで歌う森さん。「Tour Road Trip 2013-2014 ひまわり～笑顔の花を咲かせたい～」と題した今回のライブツアーでは、2003年から全国ツアーを精力的に行い、アメリカ横断ツアーも敢行した森さんが、署名活動を行いながら再び日本縦断に挑戦した。

　ライブで何度か徳之島を訪れていた森さんは、島で暮らす障がいを持った子どもたちの事情を知り、「何か自分にできることはないか」と署名活動ライブを開始。徳之島には特別支援学校がなく、障がいを持った子どもたちは大半が島を離れ、家族と離れ離れに暮らしているという。「まずは徳之島に学校を建設して、たくさんの笑顔を咲かせたい。それがモデルケースとなり全国に広がっていけば」と森さんは話す。

　高校生の時にバイク事故に遭い、下半身不随のハンディを背負った森さん。車いすで路上ライブをしていたところを芸能事務所にスカウトされ、CDデビューを果たした。その後独立し、現在までに10枚のCDをリリース。学校や行政、施設などでライブや講演活動をしながら、全国各地を回っている。2011年に行われた、全国から障がいをもつ音楽家が集まる「第8回ゴールドコンサート」では、見事グランプリと楽曲賞に輝いた。

　「少しでもこの徳之島の問題に関心を持ってもらえたら、ぜひ誰かに話していただきたい」と森さん。6月には同ツアーファイナルを徳之島で、シュノーケリングや観光案内などファンとの交流も交えて行う予定だ。

　県内のライブは、4月2日＝「ダイニング＆バー　マイスター」（志布志市）、3日＝「フォーク酒場ゾウさん」（鹿児島市西田2）、4日＝「錦江高原ホテル」（下福元町）、5日＝「ガスパニック」（山之口町）、6日＝「SOUL MASTERS CAFE」（東千石町）、7日＝「いやっぱい音の符」（霧島市）。今後の日程はホームページから確認できる。

　チケット料金は3,000円（1ドリンク制）。各ライブ会場で取り扱う。ライブ収益の一部は署名活動ライブの活動資金に充てる。