観光客らが感じた「鹿児島に来てびっくりしたこと」など約1000のコメントを厳選して紹介した絵はがきセット「旅のスパイス鹿児島」が話題を集めている。製作は県ホテル旅館組合青年部(TEL 099-222-0180)。
鹿児島ならではの小ネタをイラストと共に紹介し、地元では当たり前でも県外の人にとっては新鮮な県内の風景や文化をPRする同商品。2年前に、各宿泊施設のフロントで利用客の声を集めることから始まった「旅のスパイス鹿児島」事業の集大成となる。
絵はがきに登場するのは、桜島の火山灰を入れる「克灰袋(こくはいぶくろ)」や、鹿児島の「のんかた(飲み方)」に必須のお湯割りグラス、ラーメンと一緒に出てくる「ちけもん(漬物)」、何かと県産品の名前に付く「しろくろ(白・黒)」、火山灰・ハエ・おならを意味する鹿児島弁「へ」など。
観光客の声で一番多かったのは、鹿児島のシンボル「桜島」と、セットで付いてくる「火山灰」についてだったという。絵はがきでは、以前は「降灰袋」と呼ばれていたが、「灰に負けない」というという意味を込めて「克灰袋」に改名されたという説明が添えられる。
「デジタルな時代だからこそ、温かさが伝わる手書きでのお便りや土産として使っていただいたり、アートとして飾っていただいたりすれば」と話すのは、青年部メンバーで同事業実行委員会の西野友季子委員長。「絵はがきを通して、多くの人に鹿児島の面白さや温かさ、そして地域の魅力をお届けできれば」とも。
価格は5枚セット300円。中原別荘、ホテルゲートイン鹿児島、ホテルニューニシノ、ホテルメイト、ホテル&レジデンス南洲館、ビジネスホテル天文館など、同組合青年部の宿、または鹿児島ブランドショップで販売する。問い合わせは同組合まで。
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