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天文館にアンテナショップ、相次ぎオープン-地元で愛される商品そろえる

地元で愛される特産品を紹介する「ゆめりあ」店長の本山英毅さん。

地元で愛される特産品を紹介する「ゆめりあ」店長の本山英毅さん。

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 かごしま市商工会は6月28日、県内の特産品をそろえるアンテナショップ「ゆめりあ」(鹿児島市東千石町、TEL 099-226-8603)を天文館ぴらも~るにオープンした。29日には鹿児島県商工会連合会の「かごしま特産品市場(通称、かご市)」(中町、TEL 099-224-1093)もはいから通りにオープンしている。

店舗外観

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 商工会単位での常設店舗としては県内初となる「ゆめりあ」は、大型商業施設に購買力が流出する谷山と、人口減少や少子高齢化の影響を強める吉田・桜島・喜入・松元・郡山地区の商工業者を応援しようと3年前から計画され、オープンに至った。一般公募で「地域で頑張る人の夢を実現する場所」という意味を込め命名された同店には、地元客を中心に多くの来店があるという。

 約66平方メートルの店内に、約110品目を展開。ラインアップは地元で古くから親しまれる老舗店の菓子やそば、豆腐、こんにゃく、精肉店の空揚げ・コロッケのほか、花や手作り家具、雑貨、薩摩焼や屋久杉木工品など幅広い。

 売れ筋商品は、「道の駅」喜入でも売り上げトップを誇る宮原菓子店特製「よもぎ団子」(450円)、「昔懐かしい」との声が多いという吉田の「小豆しぐれ」(360円)、松元の「幻の茶々まん寿う(まんじゅう)」(180円)など。谷山の洋菓子店「麦と卵」のチーズケーキや焼き菓子も手土産として人気という。

 同時期にオープンした「かご市」は、来年2月までの期間限定ショップ。県内各地から約480品目の海産物や飲料、加工食品を集め販売する。「ゆめりあ」店長の本山英毅さんは「売るだけでなく地域の情報発信もしていく。興味を持った方が地域に足を運ぶことで、地域が盛り上がれば」と期待を寄せる。

 両店は空き店舗を活用して出店。天文館の空き店舗は減りつつあるが、出店の大半は飲食店で、専門店などの物販はあまり増えていないという。中央地区商店街振興組合連合会の俣野公宏代表理事は「歩けばどこかに欲しいものがある街、それが天文館。よそにないもの、鹿児島にしかないものをそろえるような、特色のある店が増えていけば」と展望を話した。

 営業時間は「ゆめりあ」=10時~20時、「かご市」=10時~19時。

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