鹿児島で映画「奇跡」の舞台あいさつ-まえだまえだ、是枝監督の誕生日祝う

舞台あいさつで登壇した是枝監督、まえだまえだの2人、永吉くん

舞台あいさつで登壇した是枝監督、まえだまえだの2人、永吉くん

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 鹿児島のシネコン「鹿児島ミッテ10」(鹿児島市中央町)で6月5日、九州地区先行ロードショー中の映画「奇跡」の舞台あいさつが行われた。

誕生日イブ祝いのサプライズに是枝監督もびっくり

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 九州新幹線全線開業に合わせて製作された同作品。昨年夏のオール九州ロケを経て、今春完成した。物語は、疾走する新幹線1号車上下線がすれ違うとき「奇跡」が起きる、という子どもたちの「うわさ話」に翻弄(ほんろう)される大人たちの混乱と理解を通じて、家族の絆と再生を描く。監督は「誰も知らない」などで知られる是枝裕和さん。主演の7人の子どもたちの脇をオダギリジョーさん、大塚寧々さん、樹木希林さん、橋爪功さん、夏川結衣さん、阿部寛さん、長澤まさみさん、原田芳雄さんらが固める。主題歌は「くるり」が歌う。

 舞台あいさつには、是枝監督、主演した前田航基くん、前田旺志郎くん、鹿児島市在住の永吉星之介くんの4人が登壇した。会場に詰めかけた観客350人を前に、曽祖父が鹿児島出身という是枝監督は「この映画を見て『ほっこり』した気分を味わい、皆さんがそれぞれの立場で家族の絆について考える機会にしてもらえたら」と話した。まえだまえだの2人は鹿児島ロケ中の感想や共演したオダギリジョーさんや大塚寧々さんとのエピソードなどをユーモアたっぷりに披露し、会場を沸かせた。

 この日、サプライズ企画として翌6日に49歳を迎える是枝監督へのバースデーケーキも準備され、会場全体で監督の誕生日イブを祝った。

 自分が通う鹿児島市立坂元台小学校がロケ地となったという同小5年生の男子児童は「映画を身近に感じました。一生の思い出になります」と少し興奮気味に話し、主人公の住まいとして設定された市内桜ヶ丘5丁目の旧和菓子店舗の近くに住むという主婦(37)は「映画を通じて、鹿児島のロケーションの素晴らしさが全国に伝わってくれれば」と期待を寄せた。

 6月11日から全国ロードショー公開。

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