天文館公園からパース通りに向かって徒歩2分の所に9月11日、牛カツ専門店「牛かつ ぎゅう太」(鹿児島市樋之口町、TEL 099-227-1750)がオープンした。
約40平方メートルの店内には、カウンター6席、テーブル6席と奥に6人掛けの座敷も設ける。「1人でも入りやすい店」を心掛けたという明るい店内では、ポロシャツにエプロン、おそろいの帽子をかぶったスタッフらが迎えてくれる。
1971(昭和46)年創業、市内で初のトンカツ専門店だったといわれる「とん太」(荒田2)を手伝っていた長男の中島常夫さんが独立して開業した。初めて牛カツに出合ったのは、父親が作ってくれた賄い料理だったという。そのおいしさが忘れられず、畜産王国・鹿児島の黒毛和牛を使った気軽に食べられるメニューを提供できないかと、東京の店を食べ歩くなどして研究した。
牛カツは、生パン粉の薫りが立つ、薄くて軽いサクサクの衣が売り。高温でサッと揚げるため、程よくレアな桜色の肉質はさっぱりとしていてジューシー、甘さを感じることができる。刺し身のようにしょうゆとワサビか、岩塩やフライドガーリックなどで食べることをすすめる。
「ボリュームはあるがさっぱり食べられる。トンカツと全く違うおいしさに、びっくりされる方が多い」と話す中島さん。オープン1週間で、3日通った客もいたという。「黒牛料理の新定番を発信していきたい。おいしい牛カツを食べて、畜産など第一次産業に興味を持ってくれる人が増えれば」とも。
「牛カツ定食」(1,350円)、「大えびフライ定食」(1,400円)、「ミックスフライ定食」(1,650円)は川辺産のご飯(大盛り無料)、みそ汁、漬物付き。牛カツ、エビフライは単品注文も可。ランチは「牛カツ丼」(950円)、「海鮮フライ丼」(900円)。ドリンクは、生ビール(550円)、焼酎(300円~)ほか、ワイン(400円)をそろえる。
営業時間は、11時30分~15時、18時~21時30分。水曜定休。