古くからの街並みが残る名山町の一角に、入れたてのスペシャリティコーヒーを提供する「HAY COFFEE STAND(ハイコーヒースタンド)」(鹿児島市名山町)がオープンして1カ月がたった。
今年9月まで県内のカフェで働いていた坂下健介さんが、「もっと身近に本格的なコーヒーを楽しんでもらいたい」と開いた同店。コーヒーの香りが漂う店内に、カウンター席を含め全10席を用意する。
コンセプトは「入れたてのコーヒーを、持ち帰りでも店内でも、手軽に楽しんでもらうこと」。鹿児島市役所などが近くに位置する立地柄、通勤前にコーヒーをテークアウトする人も多いという。坂下さんは「若い人だけでなく、昔から名山町で暮らす地元の人たちもコーヒーを飲みに立ち寄ってくれている」と手応えを話す。「何十年も前にここで喫茶店を営んでいたというお客さんが、コーヒーを飲みながら昔話を聞かせてくれたこともあった」とも。
新鮮なコーヒー豆を使い、一杯ずつ丁寧にドリップして入れる「ハンドドリップコーヒー」(350円)は、ブラックが苦手な人でもそのまま飲むことのできる味に仕上がっているという。永吉町のカフェ「CUCURRUCUCU」から仕入れた手作りの焼き菓子も販売する。「季節ごとに変わる焼き菓子をコーヒーとともに楽しんで」と坂下さん。
「東京・熊本のロースターから仕入れた新鮮なスペシャリティコーヒーの味を体験してもらえれば」と呼び掛ける。
営業時間は7時~15時。日曜定休。