鹿児島市でアボカドをメインとした料理を提供するレストラン「ArinCo(アリンコ)」(東千石町)が、アボカドの和名「鰐梨(わになし)」にちなみ、「7月4日の梨の日にアボカドを食べよう」というユニークな呼び掛けを行っている。
同店の店長・福島崇史(ふくしまたかし)さんは「まずは単純に鰐梨という言葉が、意外性があって面白いなと感じていた。そこを切り口にして、もっとアボカドの魅力を知ってもらえたらと思った」と話す。7月4日から7月8日にかけては「梨(なし)」にかけて、「ドリンクの料金が一杯なし(無料)」になるサービスも行う。サービスを受ける条件は注文の際に「梨の日なので」と伝えること。
国内の消費量の99パーセントを輸入品に頼るアボカドだが、近年では国産のアボカドを栽培しようという取り組みが鹿児島県内でも盛んになってきている。この状況に「可能性を感じた」という福島さんが、2014年にオープンした同店。「鹿児島にはなかったアボカドをメインにしたお店を開くことで、アボカドの魅力をもっと知ってもらいたいと思った」とも。
同店のコンセプトは「生で食べることの多いアボカドに、火を通すなどの一手間を加えることで、さらに美味しいアボカドメニューを提案する」こと。中でも「お薦め」のメニューは、アボカドをアンチョビー、オリーブオイルと一緒にオーブンでじっくりと焼き上げた「アボカドのアンチョビ焼き」(560円)や、生ハムを巻いたアボカドを油で揚げ、ホクホクしたアボカドの食感に生ハムの塩気を合わせた「生ハムを巻いたアボカドのフリット」(920円)。そのほか「ぷりぷりの海老マヨアボ」(920円)、「アンチョビとアボカドのサンドピザ」(780円)、「ゴルゴンゾーラとアボカドのパスタ」(880円)など、アボカドを使ったさまざまなメニューを楽しむことができる。
ドリンクは「アボカドメニューに良く合う」という「樽(たる)詰めハイボール」(500円)や桜島で自家栽培しているミントをたっぷりと使った「さわやかモヒート」(750円)を提供する。
福島さんは「アボカドは揚げたり焼いたりすることで、生とは違った美味しさが生まれる。実は甘味とも相性が良くて、アボカドを使ったデザートも提供している。梨の日をきっかけに、アボカドの多様な魅力にもっと触れてほしい」と呼び掛ける。
営業時間は17時~23時(ラストオーダー)。日曜・祝日定休。