薩摩川内市に属する甑島列島の南島「下甑島」にある廃校になった西山小学校の体育館で5月26日、ヨガが開催された。今年で2回目。
昨年は校庭で行われたが、今年は天候不良のため室内に変更。主催側の心配をよそに62人(0~5歳含まず)が島内外から集まった。呼吸を意識しながらさまざまなポーズで体の筋肉を緩めていき、最後は参加者全員で一つの円となり手を取り合いながらポーズを決めた。終了後は拍手とともに「楽しかった」との声が上がり、参加者全員笑顔を見せた。
講師の柴田美咲さんは茨城県日立市でフリーインストラクターとしてジムや健康増進施設などでヨガを教えている。2014年、旅行で訪れた下甑島で「民宿浦島」を経営している中村了さんとの出会いをきっかけに「みんなで楽しみながら瀬々野浦地区を盛り上げたい」との思いで、地域おこし協力隊の野口貴博さんの協力を得て昨年イベントの初開催にこぎ着けた。
参加者最高齢、79歳の中村徹さんは「去年に引き続き参加できてよかった。ヨガを通じて地域とのつながりも持てるし、なによりみんなと体を動かすのは楽しい」と話す。柴田さんは「旅での出会いをきっかけに、イベントを企画してもらい感謝の気持ちでいっぱい。今回は外で開催することができずに残念だったが、雨の中、多くの方に集まっていただけてうれしい。この活動を通じて下甑島と茨城の懸け橋になり、今後も交流を深めていければ」と笑顔で話した。