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「サクラ島大学」開校へ-鹿児島の街をキャンパスに公開講座

サクラ島大学学長の久保さん

サクラ島大学学長の久保さん

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 鹿児島の街全体をキャンパスに見立てた公開講座を行う「サクラ島大学」が7月31日、鹿児島県民教育文化研究所(鹿児島市春日町)で開校式と初の授業を行う。

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 同大学は任意団体「サクラ島大学開校準備室」(住吉町、TEL 090-9489-9460)が運営する。入学費や授業料などは原則無料で、誰でも自由に参加することができる。2006年に渋谷を拠点にスタートした「シブヤ大学」をはじめ、「京都カラスマ大学」「福岡テンジン大学」などの姉妹校として連携もしている。

 同大学は学長の久保雄太さんを中心に昨年春から本格的に活動を開始。久保さんは高校まで鹿児島で過ごした後、福岡の大学で建築を専攻。卒業論文では「街の人と関わり合いながら学ぶ」ことをテーマに取り組んだ。その後、福岡のデザイン事務所に勤務。グラフィックデザインとともに、パブリックデザインやコミュニティーデザインなどの分野の仕事に取り組んだ。

 「いろいろな人と出会うことや話を聞くことが好き。これを誰かと共有したり伝えたりしたかった」と久保さん。同大学開設の目的について、「『学び』を『口実』にすれば、普段会えない人に会えたり、場所に行けたりする。好奇心を刺激して、暮らしの中で生き生きとするきっかけとなれたら」と話す。

 授業のコンセプトや企画などを担当する「職員」と授業を運営し、率先して楽しむ「サポーター」など合わせて約30人の仲間とともに授業を作り上げる。昨年夏、オープンキャンパスとして鹿児島・かわなべ森の学校で開催された野外ミュージックフェス「GOOD NEIGHBORS JAMBOREE 2010」でプレ授業「グッドネイバーってなんだ?」「あの頃の音楽の授業」を開いたほか、その後も「大切な人に贈る、クリスマスメッセージ」「かのやデザインパワースポットめぐり」などユニークな授業を企画してきた。

 開校式の後に行われる初の授業は、働き方研究家の西村佳哲さんを講師に招く。テーマは「『学ぶ』のまえに、考える。よりよく学ぶこと~働き方研究家のお話を手がかりに~」。久保さんは「西村さんの活動自体が授業を創る作業に似ている。話を聞いた人が自分なりの学ぶヒントを発見してくれれば」と期待を寄せる。

 今後は月1回以上は授業を行っていくという。第2回は8月28日に開催される「GOOD NEIGHBORS JAMBOREE 2011」で実施予定。

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